東京バス協会式(漢字+数字2桁)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 15:36 UTC 版)
「系統番号 (バス)」の記事における「東京バス協会式(漢字+数字2桁)」の解説
東京バス協会では、1972年に島嶼を除く東京都内の全バス路線について、事業者にかかわらず共通の付番法則を使用した系統番号の設定を行った際に、原則として系統頭文字記号と数字2桁(一部、不足する場合は3桁)という方法に統一されており、現在でもおおむね踏襲されている。また、都内乗り入れ事業者が都内以外の地区で系統番号を設定する際にもこの付番法則に準拠する場合が多い。ただしこれは強制力のあるものではない。 都内乗り入れ以外の周辺各県では必ずしもこの系統番号方式を使っているわけではなく、横浜市営バスのように数字のみとしていたり、京成バスのように近年まで都内関連路線以外には系統番号を記載していなかった例もある。 系統番号の頭文字記号は、東京駅なら「東」・横浜駅なら「横」と、おおむね起点となる駅やバスターミナルの頭文字(大抵漢字を使用)を使用することが一般的である。頭文字1文字では対応できない場合、頭文字以外の文字を使用したり(新宿駅で「宿」)、2文字以上とすることもある(新小岩駅が「新小」、ひばりヶ丘駅が「ひばり」、東京都庁ではCity Hallから「C・H」など)。また、番号が重複してしまう可能性がある場合や、方面ごとの案内を行う必要がある場合は、主要な運行街道名や主要な経由地の停留所名(都営バスでレインボーブリッジから「虹」、西東京バスで国道16号線の「16号」や左入の「左」などを使用することもある。相鉄バスでは路線の担当営業所を頭文字(浜、旭、綾)として使用しているほか、都営バスのように、都市新バス「都」、学バス「学」、深夜バス「深夜」といった路線の性格を示した文字を入れるものもある。 なお、都営バス等の高田馬場駅、関東バス等の高円寺駅、京王電鉄バスの高幡不動駅及び高尾駅、神奈川中央交通の高座渋谷駅は全て頭文字が「高」であるが、いずれも距離が離れており、このように案内上大きな支障がないと判断された場合は、同じ系統頭文字記号を重複使用するケースもある。また、青梅駅では西東京バスが「青」、都営バスが「梅」を使用しており統一されていない。 また、東京バス協会式の系統番号の表示方法自体はほぼ統一して導入されたものの、その読みは事業者や営業所によって異なり、系統番号の表示をそのまま読む事業者(都営バスなど)と、系統番号頭文字の由来となった地名を読む事業者(神奈川中央交通、東急バスなど)がある。例えば東京駅発着の「東98」系統であれば、前者(都営バス)は「ひがし、きゅうじゅうはち」と読むのに対し、後者(東急バス)は「とうきょう、きゅうじゅうはち」と読む。 路線に対する系統番号の振り方は各事業者の考え方によって異なっており、途中折返や若干の経由地の違い、関連路線などに同一の系統番号や枝番(甲・乙・丙・丁、折返し、-2など。詳細は後述)を振ってまとめる事業者(都営バス、小田急バスなど)と、途中折返などの全てに別の系統番号を振る事業者(神奈川中央交通など)も存在するため、同じ東京バス協会式とは言えども、付番法則の全てが完全に統一されている訳ではない。
※この「東京バス協会式(漢字+数字2桁)」の解説は、「系統番号 (バス)」の解説の一部です。
「東京バス協会式(漢字+数字2桁)」を含む「系統番号 (バス)」の記事については、「系統番号 (バス)」の概要を参照ください。
- 東京バス協会式のページへのリンク