本町_(中野区)とは? わかりやすく解説

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本町 (中野区)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/20 00:15 UTC 版)

日本 > 東京都 > 中野区 > 本町 (中野区)
本町
町丁
東京工芸大学 中野キャンパス正面
北緯35度41分43秒 東経139度40分19秒 / 北緯35.695247度 東経139.671928度 / 35.695247; 139.671928
日本
都道府県  東京
特別区 中野区
人口情報2023年(令和5年)1月1日現在[1]
 人口 29,477 人
 世帯数 19,766 世帯
面積[2]
  1.094835627 km²
人口密度 26923.68 人/km²
郵便番号 164-0012[3]
市外局番 03(東京MA[4]
ナンバープレート 練馬
ウィキポータル 日本の町・字
ウィキポータル 東京都
ウィキプロジェクト 日本の町・字
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本町(ほんちょう)は、東京都中野区町名。現行行政地名は本町一丁目から本町六丁目。住居表示実施済み区域である。

概要

中野区のほぼ中央部に位置する。町域の東部と南部は神田川に接しており、東部は川を境に新宿区西新宿に接し、南部は中野区弥生町に接する。北部は青梅街道を境に中野区中央に、西部は杉並区和田に、それぞれ接している。町域内を中野通り山手通りが縦貫している。

東京23区内には「本町」と称する町域が複数存在し、特に近接して渋谷区の本町(ほんまち)があるため、混乱を防ぐため、当地所在の店舗名などに用いられる際は「中野本町」(なかのほんちょう)と区の名前を付しているケースも見られる。町域内は主に住宅地として利用される。いわゆる木賃ベルト地帯の一角でもあり、一戸建てのほかマンションアパートも見られ、一人暮らしをしている若年層の住民も見られる。

東中野には青梅街道沿いに丸ノ内線中野坂上駅新中野駅がある。中野坂上駅の交差点付近は、2000年頃の再開発により当地や隣接する中野区中央に、オフィスが入った高層ビルが立ち並ぶようになり、交差点付近は以前に比べて景観も変わった。青梅街道沿いは、中野区内でも古くから人の往来があった場所でもあり、新中野駅には鍋屋横丁と呼ばれる古くからの商店街がある。また、当地は新宿駅からも比較的近く、青梅街道沿いにはオフィスビルも見られる。

地理

この地域は武蔵野台地の中央部に位置する。

中野区の南東部では、東進してきた神田川が北上し、桃園川(現在は暗渠化)が合流している。この2つの川により舌状台地が形成され、これを中野台地と呼ぶ。

この台地は東西に平坦で、青梅街道が走っている。この街道の北側と大久保通り(桃園川沿いを並走する道)の間が「中央」、街道の南側と神田川の間が「本町」である。

「本町」は更に、「台地の上の部分」「南側斜面および神田川沿い」の2つに分けられる。前者は青梅街道沿いにオフィスビル、商業施設、マンションなどが立ち並ぶ。街道の裏手は住宅地となっている。後者も住宅地であるが、学校用地としての利用が特徴的である。

地価

住宅地の地価は、2025年令和7年)1月1日公示地価によれば、本町2-13-13の地点で76万8000円/m2となっている[5]

歴史

地名の由来

中野区のほぼ中央部に位置するため、本町とされる。

旧町名と現町名との対比

1967年6月1日の住居表示実施により現行の本町一丁目から本町六丁目が成立した。旧町名との対比は以下の通りである。

  • 本町一丁目 = 相生町、本町通一丁目
  • 本町二丁目 = 東郷町、朝日ヶ丘、本町通二丁目
  • 本町三丁目 = 東郷町、朝日ヶ丘、道玄町、本町通三丁目
  • 本町四丁目 = 本町通三丁目、本町通四丁目、本町通五丁目、道玄町、西町、千代田町、宮里町
  • 本町五丁目 = 宮里町、千代田町
  • 本町六丁目 = 本町通五丁目、本町通六丁目、西町

世帯数と人口

2023年(令和5年)1月1日現在(東京都発表)の世帯数と人口は以下の通りである[1]

丁目 世帯数 人口
本町一丁目 2,368世帯 3,685人
本町二丁目 2,982世帯 4,492人
本町三丁目 3,721世帯 5,467人
本町四丁目 4,893世帯 7,174人
本町五丁目 2,589世帯 3,808人
本町六丁目 3,213世帯 4,851人
19,766世帯 29,477人

人口の変遷

国勢調査による人口の推移。

人口推移
人口
1995年(平成7年)[6]
26,229
2000年(平成12年)[7]
26,835
2005年(平成17年)[8]
27,482
2010年(平成22年)[9]
28,136
2015年(平成27年)[10]
29,410
2020年(令和2年)[11]
30,885

世帯数の変遷

国勢調査による世帯数の推移。

世帯数推移
世帯数
1995年(平成7年)[6]
13,894
2000年(平成12年)[7]
15,248
2005年(平成17年)[8]
16,242
2010年(平成22年)[9]
17,546
2015年(平成27年)[10]
18,638
2020年(令和2年)[11]
20,160

学区

区立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる(2024年4月現在)[12]

丁目 番・番地等 小学校 中学校
本町一丁目 全域 中野区立中野第一小学校 中野区立第二中学校
本町二丁目 全域
本町三丁目 全域
本町四丁目 全域 中野区立中野本郷小学校
本町五丁目 全域
本町六丁目 全域

事業所

2021年(令和3年)現在の経済センサス調査による事業所数と従業員数は以下の通りである[13]

丁目 事業所数 従業員数
本町一丁目 184事業所 4,903人
本町二丁目 262事業所 6,301人
本町三丁目 211事業所 2,088人
本町四丁目 324事業所 3,153人
本町五丁目 119事業所 1,301人
本町六丁目 180事業所 1,363人
1,280事業所 19,109人

事業者数の変遷

経済センサスによる事業所数の推移。

事業者数推移
事業者数
2016年(平成28年)[14]
1,244
2021年(令和3年)[13]
1,280

従業員数の変遷

経済センサスによる従業員数の推移。

従業員数推移
従業員数
2016年(平成28年)[14]
18,487
2021年(令和3年)[13]
19,109

主な企業

施設

公共機関等

宗教施設

  • 成願寺
  • 八津御嶽神社 - 2丁目の神田川沿い。長島孝一の設計による鉄筋コンクリートの社が特徴的。
八津御嶽神社

かつて存在した施設等

  • TENGA - 1丁目の山手通り沿いに本社があったが、2017年に港区三田に移転した。
  • 貴乃花部屋 - 1982年に中野新橋駅そばに設立。継承時に藤島部屋→二子山部屋→貴乃花部屋と改称した。2016年に江東区新砂に移転、2018年に部屋自体が消滅となった。
  • さいとう・プロダクション - さいとう・たかをの漫画製作プロダクション。国分寺市での設立後、都心進出のため中野・十貫坂(本町6丁目)へ移転、更に中野1丁目の大久保通り沿いの自社ビルに移転した。
  • 勁文社 - 「ケイブンシャの大百科」で知られた出版社。3丁目にあったが、2002年に倒産した。

名所・旧跡

  • 象小屋跡 - 徳川吉宗がベトナムから取り寄せたが、この地の農民に払い下げられた。2丁目の朝日が丘公園に解説の駒札が立っている。
  • 長者橋 - 山手通りの神田川にかかる橋。成願寺を開いた「中野長者」鈴木九郎に由来。首都高速「中野長者橋出入口」の名称にも採られている。
  • 石臼 - 幕末から大正の頃、中野坂上は製粉業が盛んであった。中野坂の途中にある石森製粉は、かつて実際に使っていた直径2mの石臼を自社ビル前に展示している。このビルの上階は「マンション・ストーンミル」という名称の集合住宅になっている。ハーモニースクエアの広場には石臼を使った腰掛けがある。また中野区中央の宝仙寺には石臼塚がある。

名物

  • 坂上バーガー - 青梅街道・中野坂の途中にある商店が製造・販売している(暑い時期は休止)。コロッケチキンカツハムカツなどをバンズに挟んであり、100円で販売している。

ゆかりの人物

  • 花田虎上貴乃花光司 - 元大相撲力士の兄弟。桃園小学校出身。若貴ブームの頃に中野新橋を盛り上げた。
  • 松村邦洋 - 中野新橋に長く居住していることを公言。地元の縁で貴乃花とも親交がある。
  • 出川哲朗
  • 中川翔子
  • 小倉智昭 - 1丁目の山手通り沿いに自身が経営する飲食店を持つ。
  • 原口あきまさ - 2000年頃に2丁目のレンタルビデオ店をよく利用していたと雑誌に執筆した。

出来事

  • 光クラブ事件 - 戦後間もない頃に東大生らが関わった経済事件。クラブの本社が鍋屋横丁にあった。

ギャラリー

関連番組

その他

日本郵便

関連項目

脚注

  1. ^ a b 住民基本台帳による東京都の世帯と人口(町丁別・年齢別)  令和5年1月” (CSV). 東京都 (2023年4月6日). 2025年4月13日閲覧。 “(ファイル元のページ)(CC-BY-4.0)
  2. ^ 『国勢調査町丁・字等別境界データセット』(CODH作成)”. CODH. 2025年4月13日閲覧。(CC-BY-4.0)
  3. ^ a b 本町の郵便番号”. 日本郵便. 2025年3月9日閲覧。
  4. ^ 市外局番の一覧”. 総務省. 2019年6月24日閲覧。
  5. ^ 国土交通省 不動産情報ライブラリ”. 国土交通省. 2025年3月19日閲覧。
  6. ^ a b 平成7年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2014年3月28日). 2019年8月16日閲覧。
  7. ^ a b 平成12年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2014年5月30日). 2019年8月16日閲覧。
  8. ^ a b 平成17年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2014年6月27日). 2019年8月16日閲覧。
  9. ^ a b 平成22年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2012年1月20日). 2019年8月16日閲覧。
  10. ^ a b 平成27年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2017年1月27日). 2019年8月16日閲覧。
  11. ^ a b 令和2年国勢調査の調査結果(e-Stat) -男女別人口,外国人人口及び世帯数-町丁・字等”. 総務省統計局 (2022年2月10日). 2022年2月20日閲覧。
  12. ^ 通学区域(学校別・住所別)”. 中野区 (2024年4月1日). 2025年4月19日閲覧。
  13. ^ a b c 経済センサス‐活動調査 / 令和3年経済センサス‐活動調査 / 事業所に関する集計 産業横断的集計 事業所数、従業者数(町丁・大字別結果)”. 総務省統計局 (2023年6月27日). 2023年9月15日閲覧。
  14. ^ a b 経済センサス‐活動調査 / 平成28年経済センサス‐活動調査 / 事業所に関する集計 産業横断的集計 都道府県別結果”. 総務省統計局 (2018年6月28日). 2019年10月23日閲覧。
  15. ^ 郵便番号簿 2024年度版” (PDF). 日本郵便. 2025年3月9日閲覧。

外部リンク


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