まっしょうけつ‐かんさいぼういしょく〔マツセウケツカンサイバウイシヨク〕【末梢血幹細胞移植】
読み方:まっしょうけつかんさいぼういしょく
白血病や悪性リンパ腫などの病気に対して行われる、造血幹細胞移植の一つ。血管を流れる血液(末梢血)から採取した造血幹細胞を用いる。患者自身の細胞を用いる自家末梢血幹細胞移植と、白血球の型(HLA)が一致するドナーから提供を受ける同種末梢血幹細胞移植がある。PBSCT(peripheral blood stem cell transplantation)。→骨髄移植 →臍帯血(さいたいけつ)移植
[補説] 末梢血には通常、造血幹細胞はほとんど含まれていないが、この治療法では、白血球を増やすG-CSFという薬剤を投与することで骨髄から血液に放出される造血幹細胞を用いる。
末梢血幹細胞移植
末梢血幹細胞移植(PBSCT) ( peripheral blood stemcell transplantation )
末梢血幹細胞移植
【原文】peripheral stem cell transplantation
がん治療により破壊された造血細胞を補充する治療法。骨髄中の幹細胞に似た循環血液中の幼若な血液細胞(幹細胞)が治療後の患者の体内に注入される。これにより、骨髄が機能を回復して、健康な血液細胞を生産し続けるようになる。移植法には、自家移植(あらかじめ採取、保存しておいた血液細胞を使用)、同種移植(他人から提供された血液細胞を使用)、同系移植(一卵性双生児の兄弟姉妹から提供された血液細胞を使用)がある。「peripheral stem cell support(末梢血幹細胞サポート)」とも呼ばれる。
末梢血幹細胞移植(PBSCT)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/29 13:51 UTC 版)
「造血幹細胞移植」の記事における「末梢血幹細胞移植(PBSCT)」の解説
末梢血幹細胞を移植する。末梢血幹細胞は化学療法による骨髄抑制からの回復期や顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF)投与後に著しく増加するので、化学療法後やG-CSF後に検体を採取し、細胞分離装置を用いて、末梢血幹細胞を抽出する。
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