骨髄抑制とは? わかりやすく解説

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骨髄抑制

【仮名】こつずいよくせい
原文myelosuppression

骨髄の働き低下している状態で、赤血球白血球、および血小板の数が減少する。骨髄抑制は一部のがん治療による副作用である。骨髄抑制が重度場合骨髄除去呼ばれる

骨髄抑制(こつずいよくせい)

血液中の細胞には白血球赤血球血小板があり、骨の中心部分にある骨髄造られます。 抗がん剤細胞分裂活発な組織作用するため、細胞分裂活発な組織である骨髄にも影響して血液造る働き低下し白血球赤血球血小板ともに減少します。特に減少しやすいのは白血球です。これを骨髄抑制といいます
白血球が減ると、細菌感染引き起こしやすくなりますまた、血小板が減ると出血しやすくなり、赤血球が減ると貧血になりやすいので、必ず血液検査しながら化学療法行います副作用による弊害できるだけ少なくなるように、人ごみでの感染避けるなど生活面さまざまな工夫をしたり、熱が出たときは感染予防のために抗生物質を、白血球の数がなかなか元にもどらないときは白血球増やすG-CSFなど)を投与したりします
抗がん剤によって骨髄の機能低下しても、投与終われば血液は再び元の状態に戻ります

化学療法抗がん剤


骨髄抑制

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/29 14:15 UTC 版)

骨髄抑制(こつずいよくせい、: Bone marrow suppression, myelosuppression)は、骨髄毒性(myelotoxicity)または血液毒性とも呼ばれ、免疫を担う細胞白血球)、酸素を運搬する細胞(赤血球)、正常な血液凝固を担う細胞(血小板)の産生が減少する事を指す[1]。骨髄抑制は、癌化学療法アザチオプリン等の免疫系に影響を与える薬剤の重大な副作用である[2][3]白血病の細胞毒性化学療法では高頻度で発生する[4]


  1. ^ bone marrow suppression”. 2011年5月3日閲覧。
  2. ^ Azathioprine side effects Archived November 25, 2010, at the Wayback Machine.
  3. ^ 竹下成人「抗がん剤治療による副作用(小児骨肉腫)」『日本毒性学会学術年会』第48回日本毒性学会学術年会、日本毒性学会、2021年、 W6-2、 doi:10.14869/toxpt.48.1.0_W6-2NAID 130008073968
  4. ^ 中川貴之「がん化学療法誘発性末梢神経障害および口内炎の予防/治療薬の開発」『日本毒性学会学術年会』第48回日本毒性学会学術年会、日本毒性学会、2021年、 W7-3、 doi:10.14869/toxpt.48.1.0_W7-3NAID 130008073965
  5. ^ Chemotherapy | Chemo Treatment for Cancer” (英語). www.cancer.org. 2021年9月23日閲覧。
  6. ^ myeloablationの意味・使い方” (日本語). eow.alc.co.jp. 2021年9月23日閲覧。
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  8. ^ Parvovirus B19 - BASICS
  9. ^ 岩瀬裕美子, 筒井尚久「血液毒性」『日本薬理学雑誌』第132巻第6号、日本薬理学会、2008年12月、 343-346頁、 doi:10.1254/fpj.132.343ISSN 13478397NAID 10024384371
  10. ^ Al Sudairy, Reem; Alzahrani, Mohsen; Alkaiyat, Mohammad; Alshami, Mona; Yaqub, Abdullah; Al Fayadh, Maha; Al-Surimi, Khaled; Jazieh, Abdul Rahman (2019-08-01). “Improving Door-to-Antibiotic Administration Time in Patients With Fever and Suspected Chemotherapy-Induced Neutropenia: A Tertiary Care Center Experience” (英語). Global Journal on Quality and Safety in Healthcare 2 (3): 78–84. doi:10.4103/JQSH.JQSH_1_19. ISSN 2666-2353. https://doi.org/10.4103/JQSH.JQSH_1_19. (要購読契約)
  11. ^ "Researchers urge monitoring of bone health during chemotherapy".
  12. ^ “Granulocyte colony-stimulating factor enhances bone tumor growth in mice in an osteoclast-dependent manner”. Blood 109 (8): 3424–31. (April 2007). doi:10.1182/blood-2006-09-048686. PMC 1852257. PMID 17192391. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC1852257/. 
  13. ^ Beveridge RA; Miller JA; Kales AN et al. (1998). “A comparison of efficacy of sargramostim (yeast-derived RhuGM-CSF) and filgrastim (bacteria-derived RhuG-CSF) in the therapeutic setting of chemotherapy-induced myelosuppression”. Cancer Invest. 16 (6): 366–373. doi:10.3109/07357909809115775. PMID 9679526. 
  14. ^ [要約]血小板濃厚液の適正使用|厚生労働省”. www.mhlw.go.jp. 2021年9月23日閲覧。
  15. ^ Commissioner, Office of the (2021年2月12日). “FDA Approves Drug to Reduce Bone Marrow Suppression Caused by Chemotherapy” (英語). FDA. 2021年3月9日閲覧。
  16. ^ Clarke, Emer (2010年2月15日). “Predicting Drug-Induced Myelotoxicity” (英語). GEN - Genetic Engineering and Biotechnology News. 2021年9月23日閲覧。


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