自己末梢血幹細胞移植(PBSCT)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/20 17:55 UTC 版)
「骨髄移植」の記事における「自己末梢血幹細胞移植(PBSCT)」の解説
通常、末梢血(体内の普通の血管内を流れる血液)には造血幹細胞はほとんど含まれていないが、造血因子を投与すると移植に行うのに十分な幹細胞を確保できる。一部の急性白血病の場合、この方法により末梢血から自らの白血病細胞に冒されていない正常な造血幹細胞を採取・保存し、自家移植が可能な場合もある。 健常人ドナーの年齢基準は、血縁ドナーの場合18~60歳、非血縁の場合20~55歳。 ドナーから末梢血幹細胞を動員する場合、顆粒球コロニー刺激因子を投与する。この際、骨痛が起きることもある。 アフェレーシスによる採取血液量は150~250 (上限は300) ml/kgであり、抗凝固剤によるクエン酸中毒(低カルシウム血症)に注意する。 採取細胞の目標数は通常、2×10^6/kg(レシピエント体重)のCD34陽性細胞が必要である。
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