最深部への潜水
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/07/26 13:49 UTC 版)
「ネーレウス (無人潜水機)」の記事における「最深部への潜水」の解説
西太平洋のグァム島の近くにあるマリアナ海溝のチャレンジャー海淵には、世界最深の海洋底(地球の最深部)として知られる場所がある。2009年5月31日にネーレウスは1998年以来進めてきたマリアナ海溝の調査において、初めて深度10,902mに到達し、ネーレウスは当時運用中の世界最深まで潜水可能な深海探査機になった。この潜水を達成する為に大気圧の1000倍以上の気圧に機体は耐えなければならなかった。 10時間以上、海溝上に留まり、実時間映像を母船に送信した。ネーレウスは太平洋のチャレンジャー海淵の海底に到達した世界で4番目の潜水艇である。1回目は、1960年1月23日にアメリカ海軍のDon Walsh中尉とスイス人の技術者であるジャック・ピカールの二人を乗せて到達した有人潜水艇バチスカーフトリエステである。2回目は1995年3月24日に日本の海洋探査機かいこうが無人潜水機として初めて到達した。3回目は2008年6月3日にABISMOが海底に到達した。ネーレウスは同じ場所を目指し、2009年5月31日に海底に到達した。2012年3月26日にジェームズ・キャメロンがディープシーチャレンジャーでこの海底に到達した。 海底でネーレウスは液体と岩石の標本を採取した。この共同探査の副主任科学者であるPatricia Fryerは資料に関して以下のように述べている。 "私達は海溝周辺の沈み込みの全ての関係が海洋全体における化学変化や海洋と大気の相互作用と気候変動のような事象への潜在的な影響がもたらされるか知りたい。"
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