最低賃金水準
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/28 00:59 UTC 版)
韓国の最低賃金はOECDの実質最低賃金の統計より、韓国の最低賃金水準を他国と比較した場合、以下のような水準となる。 アメリカ合衆国ドル建て(2020年実質為替レート)の場合 2020年時点では、時給7.27ドルであり、OECD加盟国の中で、最低賃金制度のある30か国中14位であり、中位ランクであり、イスラエル(8.27ドル)とアメリカ(7.25ドル)の間である。また購買力平価(2019年)で換算した場合、時給8.74ドルであり、30か国中12位と中位ランクであり、スロベニア(8.53ドル)とほぼ同じ水準である。 フルタイム労働者賃金に対する法定最低賃金の比率 2020年時点で中央賃金の場合は、0.62でありOECD加盟国の中で、30カ国中7位であり、上位ランクであり、ニュージーランド(0.65)とフランス(0.61)の間に位置する水準である。平均賃金の場合は、0.50でありOECD加盟国の中で、30カ国中3位とコロンビア(0.61)とニュージーランド(0.56)に次いで高い水準である。 1人当たりGDPに対しての比率 地下経済並びに失業率を考慮した場合、2017年時点では0.309であり、151カ国中51位であり、中の上ランクであり、日本(0.305)とほぼ変わらない。 これらの値より、他の先進諸国に比べて、最低賃金の金額(ドル換算)は低いものの、労働賃金に対しては、遜色のない水準である。しかしながら日本より高い経済全体に占める地下経済の割合並びに失業率を考慮した場合、1人当たりのGDPに対する比率は日本と変わらなくなる。 ただし、週休手当という有給休暇制度が大部分の労働者に適用されるため、実際にどれだけ働けたか(働かせてもらえたか)という事情を別とすれば、実際の時間当たりの水準では実質1割から2割以上である。
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