更新修繕IIとその他の改造( - 1958年)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/19 01:35 UTC 版)
「国鉄51系電車」の記事における「更新修繕IIとその他の改造( - 1958年)」の解説
1950年代に入り戦後の混乱も一段落すると、桜木町事故以降列車火災防止のためにとられた対策を取り入れ、再び更新修繕(更新修繕II)が実施されることになった。施工された工場や時期によって内容が異なるが、主要な工事内容を以下に列挙する。 ベンチレーターの取り替え(ガーランド型ベンチレーター→グローブ型ベンチレーター) 絶縁強化のため、張り上げ式の鋼板屋根を一般の木製屋根とし、雨樋位置を低い位置に統一 旅客用ドアを鋼板プレスドアに取り替え 内装の木部の取り替え 前面運行番号窓の拡大(2桁→3桁) 側面幕板の行先表示窓を埋め込み この更新修繕により、張り上げ屋根や通風器の数といった原型のバラエティは、ほとんど失われ、画一的な外観となった。これらの工事メニュー全部をすべての車両に対して実施したわけではなく、初期には張り上げ屋根のままグローブ型ベンチレーターを取り付けた車両や、ガーランド型ベンチレーターのまま残った車両もあった。また、施工時期によって細部の仕様変更が行なわれたことから、細部のバラエティはより一層豊富なものとなった。 また、飯田線での落石への衝突事故対策のため採用された照度強化型の250W前照灯は、好成績であったことから電車全使用線区に波及し、本系列にも装備された。この際、砲弾型・埋め込み式のものは通常型になったが、一部に埋め込み式のまま残ったものがある。 その他の改造については以下のとおり。
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