更新修繕工事
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/09 13:54 UTC 版)
新製時に近い形に修復する工事で1949年から更新修繕工事が施工が開始された。当初の目的は終戦後に荒廃した車内設備を戦前の状態への復旧と連合軍に摂取された客車の復元工事が目的であった。なお、この工事は1度施工された車両も約90か月(約7.5年)程度で再度受けることになっていた。 改造内容は、次のとおりである。 室内の塗装の塗り直し 屋根布の張り替え 下周りの塗装の剥離と塗り替え 鋼体、台枠の修繕 便所、洗面所の整備 などが挙げられる。 10系客車の登場後はそれ以前に製造された客車は陳腐化するようになり、見劣りしてきた。対策として、1955年度から近代化を目的とした更新修繕が開始された。なお、この改造はのちの近代化改造に受け継がれることとなる。オロ35形を皮切りに特別二等車から優先的に改造された。 改造内容は、以下のとおりである。 室内灯の蛍光灯化 ドアと内張りの取り替え 窓枠のアルミサッシ化 などが挙げられる。 1959年度から1960年度には三等車であるスハ42形も対象となった。改造内容は上記の他に10系客車と同タイプの座席に交換した。これにより軽量化も図られ、改造を受けた車両はオハ36形となった。ほぼ同時期にオハ61形を二等車への格上げ改造したオロ61形・オロフ61形(後のスロ62形・スロフ62形)が登場し、改造時に更新修繕も行われている。
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