暗闇のザジ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/09 10:15 UTC 版)
「バトルスピリッツ ブレイヴ」の記事における「暗闇のザジ」の解説
人間との共存に対して不満を抱いていた魔族の過激派はイザーズの扇動に触発され、魔族絶対主義アスクレピオーズを組織し、オクトからの避難民を人質に取ると共に12宮Xレアの譲渡を要求。同時刻、ダンたちはスロバキアにいたザジの元を訪れ、人々を混乱に陥れるために謀略を続けたザジの目的・本心を知るためにバトルをすることになる。 バトルの中で、12宮Xレアの力を応用してダンはザジの仮面を割ることに成功し、その正体が調印式に現れたイザーズであったという確信を証明した。 自らの顔が嫌いであるために顔を仮面で隠していたというイザーズ。全ての破滅を望み、世界を混乱に陥れるために獄龍隊を作り、正体を隠して影から謀略を続けてきた彼は己の敗北が確定的になっても逃げることはなかった。自分の素顔が暴露された彼は、仮面をしていた時のように表舞台から逃げたり隠れたりの場を引っかき回す道化としてではなく、「イザーズ」としての覚悟を示しながら、己の本心を知りたがっているダンに自分の過去を語る。 子供の頃のイザーズと彼の側近二人は貧民窟の生まれだったが、貧しさを壊すことを望み、与える側になりたかった。自分たちの容姿がきれいであることに気付いた彼らは、子供の身でありながら施しと引き換えに自らの身を、富める魔族に捧げる。これにより故郷だった貧民窟はイザーズ達のおかげで貧しさから解放され彼らは感謝されたが、主人となった富める魔族の趣味であった古代魔法の実験台に夜な夜なつき合わされるという虐待を受け、心も体も傷ついていった。そんな日々も3人一緒だからこそ耐え続け、ついにイザーズたちは逆に古代魔法を覚えてその主人を殺害、自由の身となる。しかしその矢先、彼らのいた国を人間たちが制圧。今度は「人間のもの」になるという憂き目にあってしまう。イザーズ達3人は、魔族だろうと人間だろうと自分たちを絶望させてきた世界を憎み壊すことを誓い、成長した彼らは、策略や時には古代魔法も使って世界を混乱させてきたのだった。 過去を語ったイザーズに対し、ダンはそれを憎しみを抱えていた異界王のようだと評しながらも、未来へのビジョンを持っていた異界王と違い世界の破滅をただ願うイザーズに対し「お前には壊した先のビジョンがない。ただ壊すだけならわがままな子供と同じだ」と語り、イザーズを異界王の足元にも及ばないと一蹴する。そして圧倒的な力でイザーズを倒しながらも、自分と同じように心の中で世界への怒りを抱えていたイザーズたちが逃げることなくバトルの中で向き合い過去を語ってくれたことに対し、イザーズたちなりに世界と向き合い続けたのだと彼らを慰め、イザーズの心を開いた。 混乱を招くために謀略を続けてきたイザーズもダンと和解。魔族絶対主義アスクレピオーズも、いたずらに魔族を混乱させ続けることに怒り表舞台に姿を現したギルファムの魔術により拘束され、事態は収束したのだった。
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