景区
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/25 00:57 UTC 版)
景区の面積は約333ヘクタールに及ぶ。そこには6万本を超える古柏が含まれている。そのうち3万本は樹齢1000年以上で、中国で最も保存状態の良い古柏群となっている。特に古い樹齢5000年とされる木は「黄帝が直接植えた木」と紹介されている。景区は陵墓区と軒轅廟(けんえんびょう)とに分けられる。 陵墓区: 陵に通じる石道の右側には「下馬石」があり、上には「文武官員至此下馬」と書かれている。陵の近くには「漢武仙台」がある。伝説によれば漢の武帝が匈奴への北伐から帰還したとき、黄帝陵に立ち寄り、祭祀を主宰して築造したものだという。 現在の陵は高さ3.6m、円周48mで周囲を煉瓦壁に囲まれている。明朝時代の石碑「橋山龍馭」が南接して建っており、東側には57人の皇帝が祭文を刻んだ石碑が残されている。西側には香港マカオ返還を記念して建てられた記念碑が建っている。 陵の正殿は「人文初祖大殿」といい、内部には皇帝のレリーフ彫刻があり、龕の四周は青龍、白虎、朱雀、玄武の四霊によって装飾されている。記念亭には近現代の中国指導者、孫文、蔣介石、毛沢東、鄧小平によって献納された銘文が飾られている。墓前には祭祀亭があり、中央には「黄帝陵」の3文字を刻んだ石碑が建っている。もとは蔣介石が日中戦争中に建てたものであるが、1956年に表面を削り取られ、1963年に郭沫若によって新たな銘が彫られた。 軒轅廟: 祭祀大殿の別部分を構成し、1993年以後に再建された建造物の一部である。面積は8000平米で完全な花崗岩で作られている。
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