昆虫族の歴史
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/22 22:45 UTC 版)
「妖虫 (クトゥルフ神話)」の記事における「昆虫族の歴史」の解説
緑光の二重太陽の惑星シャッガイで誕生した昆虫族は、都市やアザトートの神殿を建設した。彼らの精神性は頽廃し、他の星から生物を拉致してきて拷問にかける娯楽に興じたり、奇怪な生物を見つけては鑑賞して楽しんだ。しかし、不可解な天体の作用によって、シャッガイ星は滅び去り、神殿の中にいた40人ほどのみが生き残る。神殿は近隣の惑星ザイクロトルへと念力移動し、神殿の昆虫族たちは、他星の植民地から同族を呼び集めて、ザイクロトル星を征服し、先住種族を奴隷化する。およそ200年後、労働力として多数のザイクロトル族を引き連れて、昆虫族は別の星に神殿を移動させることを決める。無人の惑星をサゴンと名付けて入植するも、何者かが彼らを相次いで殺し、危険を感じた昆虫族はサゴンから逃げる。続いて太陽系にたどり着き、ルギハクス(天王星)に新たな神殿を建造する。ルギハクス先住の立方体種族とは棲み分けしていたが、数世紀が過ぎたころ、昆虫族と立方体種族の間で宗教トラブルが勃発する。結果、アザトートの神殿に残ることを選んだ30人ほどの昆虫族は、神殿もろともルギハクスを追放される。 17世紀のとある夜、念力移動で地球のゴーツウッドの森に出現した神殿は、大部分が地下に埋まってしまい、上部の9メートルほどが地上に突き出すという状態となる。地元では隕石が落ちたと噂された。昆虫族は、昼は痴愚神を礼拝し、夜は外出して犠牲者に催眠術をかけて空き地に呼び出す。隕石を崇める魔女たちは、脳内に昆虫族の記憶を流し込んでもらうことで薬物的な快楽にふける。昆虫族は、魔女団を利用することで地球を侵略する計画を立てる。しかし魔女団の存在が明るみに出て潰され、昆虫族の計画は頓挫する。 魔女団が潰れた後も、森に行って発狂した者が現れたり、金属の円錐塔や奇妙な生物の目撃情報が相次ぎ、近隣の者は森に近づこうとしなかった。目撃者の中には、何かを見て恐怖のあまり死んだ者さえもいた。
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