旧石器時代の食事法
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「ウォルター・L・ヴォーグリン」の記事における「旧石器時代の食事法」の解説
1975年、ヴォーグリンは、旧石器時代を生きていたころの人類が摂っていた食事およびその栄養素を想定した原則に基づく内容の著書『The Stone Age diet』(『旧石器時代の食事法』)を出版した。この本は、原始食を奨める先駆け的な存在として引き合いに出される。 ヴォーグリンは、「ヒトは肉食動物であり、炭水化物の摂取を最小限に抑え、タンパク質と脂肪が豊富な動物性食品を基本とした食事を取るべきである」「解剖学的には、ヒトは草食動物である羊よりも、肉食動物である犬に近い」と主張した。イルカやトラは無差別に殺して構わない、と主張した風変わりな本でもあった。 食品歴史家のエイドリアン・ローズ・ジョンソン(Adrienne Rose Johnson)は、「現代のこの食事法の立役者たちは、ヴォーグリンによる白人至上主義、優生学的思想、受け入れがたい政治的立場を理由に、ヴォーグリンを強く拒絶した」と論評した。 精神科の臨床学教授、スィルヴィア・R・カラシュワ(Sylvia R. Karasua)は、「ヴォーグリンは『ヒトは10000年前までは間違いなく肉を食べ続けてきた』と信じているが、今やこの考え方は明らかに間違いであることが分かっているのだ」と批判した。 ヴォーグリンは、炭水化物が極めて少なく、生野菜も含まず、動物の肉を食べることの重要性について強調していた。また、初期の頃には、牛乳を含めたすべての乳製品やマメ科の食べ物を食べることには反対していなかった。この本の付録では、肉、卵、魚、調理した収穫物、野菜、サヤインゲン、チーズ、サワークリームで構成された低糖質料理を奨めている。
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