日本野球機構(NPB)におけるドーピング問題
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「ドーピング」の記事における「日本野球機構(NPB)におけるドーピング問題」の解説
NPBでは、2000年代に過去のドーピング問題が登場した。2009年、愛甲猛が自らの著書で中日ドラゴンズ時代にアナボリックステロイドを使用していたことを告白。 2000年代前半、清原和博や松坂大輔が疲労回復のためにニンニク注射を受けていることが、ドーピング問題とは異なる文脈でたびたび採り上げられた。(注射の成分にかかわらず、世界アンチ・ドーピング機構(WADA)は正当な治療目的以外の静脈注射を禁じている) 2005年5月、3年前までNPBに所属しておりマイナーリーグに所属中の養父鐵がドーピング検査で陽性を示して50試合の出場停止処分を科された。使用薬物は公表されなかった。 2006年4月28日、マイナーリーグのAAA級ノーフォークに所属する入来祐作投手が薬物検査に引っ掛かり、50試合の出場停止処分を科された。使用薬物はステロイドホルモン。 2007年12月13日、メジャーリーグベースボール(MLB)での筋肉増強剤使用の実態調査をしたミッチェル報告書が公開されたところ、アレックス・カブレラやジェフ・ウィリアムスら日本プロ野球に所属中および所属していた選手11人の名前もあったが、当時のNPBのコミッショナーである根來泰周はNPBの薬物対策に問題はないとし、報告書とは無関係の立場を取った。 その他、2008年の夕刊フジの記事において、「不振のカブレラ&松中、消えぬ“疑惑”」というタイトルで、「『日本でも2年前からドーピング検査が厳しくなったから…』との憶測が流れる」という内容が書かれた。 以上のような経緯を受けて、2006年にNPBがシーズン中に啓蒙期間として罰則なしのドーピング検査を104人に実施したところ、その中に陽性事例があったことを長谷川一雄コミッショナー事務局長が発表(ただし悪質ではないと主張。氏名は公表せず)。 2007年以降、同機構は機構内にアンチ・ドーピングガイドを掲げ、独自の方針でドーピング検査を実施・公表している。違反者は、NPB医事委員会の報告の後にNPBアンチ・ドーピング調査裁定委員会で審議され、その結果により譴責・10試合以下の公式戦出場停止・1年以下の公式戦出場停止・無期限出場停止のいずれかが科される。これまでに、リッキー・ガトームソン(20日間出場停止)、ルイス・ゴンザレス(1年間出場停止)、ダニエル・リオス(1年間出場停止)、井端弘和(譴責)、ジャフェット・アマダー(6か月間出場停止)、ジョーイ・メネセス(1年間出場停止)、サビエル・バティスタ(6か月間出場停止)の7人が制裁を受けたほか、吉見一起が疲労回復目的で「ニンニク注射」と呼ばれる点滴を受けていたことが判明したが、NPBは「吉見選手に対する治療は医学的に正当な適応による治療行為の範疇に入る」として不問とした。
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