日本における販売戦略
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/10 13:44 UTC 版)
「ハーゲンダッツ」の記事における「日本における販売戦略」の解説
日本では1984年に日本法人が設立され、同年東京都港区青山に第1号店がオープンした。日本第1号店が開店した際には、長い行列ができたことが多くのマスコミに取り上げられ話題となり、ブームとなった。 以降、大都市圏を中心に店舗が増加、ピーク時の1994年には全国で95店舗を展開していた。しかし、1999年以降は減少傾向となり、2013年4月25日に千葉県浦安市の新浦安店(ショッパーズプラザ新浦安内)が閉店し、御殿場プレミアム・アウトレット店1店舗のみである。 現在ではコンビニエンスストアやスーパーなどで販売するパッケージ商品が主力となっている。 高級感あるCM 当時日本ではアイスクリームは子供の食べ物という概念があり、ハーゲンダッツは大人の高級アイスクリームというイメージを打ち出すため、テレビCMを作成。大人の消費者の獲得に成功した。また、先行していたレディーボーデンがパイント(473ミリリットル、8分の1米ガロン)しかないなか、1食分をコーヒー1杯程度の価格で販売するミニカップ(120ミリリットル、2021年現在は110ミリリットル)を主力に据え、手軽に購入できるようにしたことも拡販に一役買っている。 セクシーな外国人男女が絡み合い、最後に「Shall we Häagen-Dazs?」というセリフで締めるテレビCMは、当初は日本のみのオンエアであったが、日本での評判を受けて世界各国で同様のCMがオンエアされるようになった。 なお近年はCMの方針を変え、柴咲コウ、中条あやみ等がCMに出演。2021年現在は佐藤健、平手友梨奈が出演するCMが放送されている。コマーシャルはサントリーが提供に入っている番組で放送されることが多い。(TBS系列土曜日夜11時30分からの番組等) 高価格の維持 高級アイスクリームとしてのブランド力を維持するために大幅な値引き等は行われない。1997年には公正取引委員会より、正当な理由がないのにも関わらず取引先の小売業者に対して希望小売価格の維持を強要しさらに並行輸入品の取り扱いを妨害するなど独占禁止法第19条に違反しているとして勧告を受け、その後スーパーなどの小売店では時々1~3割程度の割引販売が行われるようになった。 なお、ハーゲンダッツのアイスクリーム工場は現在世界に4箇所あり、そのうちの一つが日本の群馬県にある(生産はタカナシ乳業が受託しており、ハーゲンダッツのみを生産する専用工場を設立している)。
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