既存設定の変更
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 06:57 UTC 版)
「DRAGON QUEST -ダイの大冒険- の呪文・技」の記事における「既存設定の変更」の解説
ゲームと同様、ギラ系呪文が閃熱呪文で、火炎を発するメラ系呪文と差別化されていたり、ラリホーが「ある程度のレベルのものには効きにくい」とされるなどゲームに忠実な設定がある一方で、ゲームとは呪文の力関係や威力の設定が幾つか変更されている。例えば、ゲームでは終盤に登場するメラゾーマを見習い魔法使いだったポップが使いこなし、かと思えば中級呪文であるベギラマを使えないなどといった描写がある。メラゾーマはゲームでは敵1体に特大ダメージを与えるという特に対単体、ボス戦で有効な呪文だったが、本作ではベギラマより威力で劣るような描写が目立つ。また、イオナズンよりベギラゴンの方が評価が高い等、全体的にギラ系の優遇が目立つ。これについて原作者の三条陸が「ドラゴンクエストシリーズ皆勤であるギラ系に敬意を表したため」と発言している。 さらに、同じ呪文でも術者の魔法力のレベルによって威力が大きく異なる。例えば、バーンとの初対戦時にバーンのメラがポップのメラゾーマより威力が大きかったり、キルバーンの殺しの罠「◇の9」(ダイヤ・ナイン)に対し、ポップのヒャダルコは内側から火炎の落下を支えていたが、レオナのヒャダルコは炎の壁にあっさり弾かれるといった実例が挙げられる。この現象は、本家シリーズの『VIII』や『ジョーカー』で、かしこさ(『IX』よりこうげき魔力とかいふく魔力)の値によって攻撃呪文の威力が変動するといった形で採用されている。 もう一つ原作との大きな違いは、魔法を無効化・回避する表現があること。無効化は同等の呪文もしくは反属性の呪文の使用、または同程度の威力を持つ技などで相殺することが出来る。作中でも初期から終盤まで多用された表現である。最終決戦でのポップは少し特殊で、バーンのカイザーフェニックスに対し、呪文そのものに魔法力で干渉して無効化する描写がある。また、単純に体術を使ったりルーラによる瞬間移動や、トベルーラによる飛翔での回避表現も多い。攻撃呪文のみならず、マホトーンやラリホーのように補助呪文を物理的に回避する描写も見られる(リング状の波動に当たらなければ、効果の対象にならない)。番外編・勇者アバンと獄炎の魔王では、動きを封じた後にメラゾーマを使うなど、呪文の弾速や特性を生かした戦闘を繰り広げている。威力と属性しか考慮されないゲームと違い、漫画という媒体を生かした表現となっている。攻撃呪文の回避については後に、盾や武器によって無効化する効果が追加されている。
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