既存神話の神
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/14 14:31 UTC 版)
ノーデンス ローマ領時代のイギリスで信仰された神(ノドンス)。アイルランド神話の主神(ヌアザ)と同一とする説がある。ギリシア神話の海神たち(ネプトゥーヌス、トリトーン、ネーレーイス)を従える。旧神とされる場合もある。 登場作品:ラヴクラフト『霧の高みの不思議な家』『未知なるカダスを夢に求めて』 ヒュプノス ギリシア神話の眠りの神ヒュプノスと同名で、容姿等もかなり近いが、恐ろしい神として描かれる。旧神や旧支配者とされる場合もある。 登場作品:ラヴクラフト『眠りの神』(意題:ヒュプノス) ダゴン ペリシテ人の神であり、イスラエル人のユダヤ教・聖書と敵対したことで悪神とされた。半人半魚の神。クトゥルフ神話にも取り込まれ邪神扱いとされており、深きものどもがカルトを組織し、父なるダゴンとして崇められる。 登場作品:ラヴクラフト『ダゴン』『インスマスの影』 ブバスティス/バースト エジプト神話の猫神。猫好きのラヴクラフトが礼賛する一方で、ブロックがナイアーラトテップ配下の邪神として描く。旧神とされる場合もある。 登場作品:ロバート・ブロック『ブバスティスの子ら』 セベク エジプト神話の鰐神・ナイル川の神。ブロックがナイアーラトテップ配下の邪神として描く。 登場作品:ロバート・ブロック『セベクの秘密』 アヌビス エジプト神話のジャッカル神・冥府の神。ブロックがナイアーラトテップ配下の邪神として描く。 登場作品:ロバート・ブロック『冥府の守護神』 セト エジプト神話の戦争の神。オシリスとイシスの伝説をはじめ、もっぱら悪神・悪役とされている。エジプトものを得意としたロバート・ブロックも言及はしたものの、直接描いてはいない。ロバート・E・ハワードが「セトの指輪」という呪物を創造し、キロワンを主役とする短編(未訳)に登場させている。さらにセト神は、複数のクトゥルフ神話の神(イグ、ナイアーラトテップ、ハスター)と結び付けられており、ダニエル・ハームズは「セトの仮面の背後にはこれらの存在がいるかもしれない」と表現している。 マリク・タウス 中東のヤジディ教の天使なのだが、イスラム教徒によって悪魔とみなされる。 登場作品:ロバート・E・ハワード『墓はいらない』にて、死の街コスの暗黒王として描かれるが、名前の一つにすぎないらしい。 ユーピテル ローマ神話の主神。ギリシャ語名:ゼウス。登場作品:D・R・スミス『アルハザードの発狂』にて、クトゥルフやハスターをいともたやすく撃退する。
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