敬愛している映画人や作品
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 08:40 UTC 版)
フランシス・フォード・コッポラ『ゴッドファーザー PART II』やマイケル・チミノ『ディア・ハンター』マーティン・スコセッシ『レイジング・ブル』等の名作で知られるアメリカ映画を代表する名優ロバート・デ・ニーロについて、特に『レイジング・ブル』を「あんな芝居はもう二度とできない」と語っていたことも含め「非常に大きな衝撃を受けた」と語っている。デニーロ以外のアメリカの俳優ではヘンリー・フォンダやマーロン・ブランド、クリント・イーストウッドに、フランスの名優・スターではジャン・ギャバン等を好きな俳優に挙げている。フォンダは特にジョン・フォード監督作品が好きで、ブランドはエリア・カザン監督『波止場』が好き、イーストウッドとは会ったことがあり会話もしている。食事の芝居は、食事の芝居が絶品と言われているギャバンの名作映画を見て勉強したと語っている。 また高倉は京都のいきつけのカフェに「いつも迷惑を掛けているので」とジャン・ギャバンの特大ポスターをプレゼントしており、そのポスターは今も店のカウンターに貼られている。 著書『旅の途中で』によれば前述のブランド作品ではコッポラの『ゴッドファーザー』も絶賛している。その他イラン映画の『運動靴と赤い金魚』と中国映画のチャン・イーモウ監督『初恋のきた道』にアメリカ映画『L.A.コンフィデンシャル』(特にヒロインのキム・ベイシンガーの目の芝居)ロバート・レッドフォード『モンタナの風に抱かれて』スティーヴン・スピルバーグ『プライベート・ライアン』。 インタビューで「映画は残る!」として「『ローマの休日』とか『アラビアのロレンス』みたいな強烈な作品に、みんながもう一回しびれるときが来るんじゃないですかね。」と発言。 谷充代の著書『「高倉健」という生き方』によればゲイリー・クーパー&マレーネ・ディートリッヒ主演ジョセフ・フォン・スタンバーグ『モロッコ』とロバート・テイラー&ヴィヴィアン・リー主演『哀愁』にグァルティエロ・ヤコペッティ監督によるイタリア映画『世界残酷物語』も絶賛している。 高平哲郎インタビューで『ワイルドバンチ』や『ゲッタウェイ』で知られるサム・ペキンパー作品のファンであり、子供のころから映画が好きで特に洋画を見ていた、高校時代に見たジョン・ウェイン映画の思い出に、シルヴェスター・スタローンの『ロッキー』は3回見た、ポール・ニューマンの『スラップ・ショット』が面白い、ポール・ニューマンやスティーブ・マックイーン、ヘンリー・フォンダは好きな役者と発言。ペキンパーでいえば監督作品『キラー・エリート』への出演オファーがあったという。マーロン・ブランド主演ベルナルド・ベルトルッチ監督によるイタリア映画の問題作『ラストタンゴ・イン・パリ』のような作品にでてもいいと発言。映画評論家・翻訳家の山田宏一の高倉追悼記事によれば、高倉はフランス映画の巨匠ルネ・クレマン監督がフランス・アメリカ合作で監督したフィルムノワールの名作『狼は天使の匂い』が大好きであり、特に同作でアメリカ映画の名優ロバート・ライアンが演じた老ギャングのような役を演じてみたいと語っていた。高倉が主演した『冬の華』には高倉が好きなアラン・ドロン主演のフランスの犯罪映画の名作『サムライ』の影響があるという。 中村努の前述の『冬の華』にはデニーロの『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』の影響も見られるという。沢木耕太郎の発言によれば高倉はジョン・フォードの『長い灰色の線』やリチャード・ギア主演の『愛と青春の旅立ち』も好き で、NHKのインタビュー番組によれば笠智衆を尊敬しており、リドリーの『グラディエーター』が好きだという。 『網走番外地』シリーズでは、共演した由利徹と高倉のコミカルなアドリブ演技がシリーズの見せ場の一つとなった。一部のマスコミからは、「高倉は“最も信頼を置く俳優”として由利を終生敬愛した」とも言われている。
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