教義的和解への努力とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 教義的和解への努力の意味・解説 

教義的和解への努力

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 05:52 UTC 版)

プロテスタンティズムとイスラーム」の記事における「教義的和解への努力」の解説

マルティン・ルターは、偶像崇拝禁止する点でイスラームプロテスタント類似性気づいているが、イスラーム偶像崇拝拒否することにより徹底していることも記している。『トルコ対す戦争』の中でルターは、「反キリスト」と批評した教皇や、「悪魔生まれ変わりと書いたユダヤ人鋭く批判しているが、トルコ人に対してはそれに比べる穏やかな批判しかしていない。彼はまた、同時代の人々トルコ人良い点見いだすように促しているし、トルコ好意的な人々意見参照している。というのは、「トルコ来てもらって支配してもらうことを願っている人は、我々ドイツゲルマン)人は、野性的で、被文明的であると考えているからであり、事実半分悪魔であり、半分人間である。」としている。 オスマン帝国も、カトリックよりもプロテスタントにより近く感じていた。ある時、スレイマン大帝からフランドルルター派手紙送られた。その中で、彼らに親近感を持つことを述べ、その理由として、「なぜならば偶像崇拝をせず、唯一の神を信じ教皇と皇帝に対して戦い続けていたからである」としている。 宗教的に似ているという考えまた、イングランドエリザベス1世ムラト2世の間に交わされ書翰にも見られる。ある書翰の中でムラトは、イスラームプロテスタントは「両者は、カトリック比較すると、より共通している。というのは、どちらも偶像崇拝拒否しているからである。」としたためイングランドオスマン帝国との軍事同盟議論している。 ムラト3世1574年に、スペインフランドルにいるルター派宛てて書かれ手紙の中で、イスラームプロテスタント教義間の共通点焦点当てようと相当な努力をしている。手紙には以下のように記述している。 「あなた方は、偶像崇拝せず、偶像肖像画、さらに教会の鐘廃棄している。信仰告白するとき、「万能の神はお一人であり、聖なるイエスはその預言者であり、召使いである」から始め心から真実な信仰求めている。しかし、教皇呼ばれる信仰無き者は、創造者お一人であることを認めず神性聖なるイエス帰している(彼に平安を)。さらに、人自らの手でなした偶像絵画崇拝してお一人なる神に疑い生じさせ、なんと多く人々誤った道に導いてしまったのであろうか。」 このような要求は、オスマン帝国宗教的に同じ土台をつくるようにしたために、政治的に触発され政治的同盟保証する道にもなった。エリザベス1世は、オスマン帝国との違い小さく見せるように、自身宗教的レトリック適合させ、関係を促進するように努めたムラトの手紙の中で、彼女の宗教一神教特性と、反偶像主義にあることを強調している。手紙の中で次のように記している。 唯一なる天と地創造者である全知全能の神の祝福受けたるものであり、イングランドフランスアイルランド女王であり、キリスト教徒の中で誤ってキリストの名を公言する無価値偶像崇拝者たちに対す無敵でもっとも強力なキリスト信仰を守る者であるエリザベス

※この「教義的和解への努力」の解説は、「プロテスタンティズムとイスラーム」の解説の一部です。
「教義的和解への努力」を含む「プロテスタンティズムとイスラーム」の記事については、「プロテスタンティズムとイスラーム」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「教義的和解への努力」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「教義的和解への努力」の関連用語

教義的和解への努力のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



教義的和解への努力のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのプロテスタンティズムとイスラーム (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS