政権の孤立とは? わかりやすく解説

政権の孤立

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 08:11 UTC 版)

ターリバーン」の記事における「政権の孤立」の解説

1996年ターリバーン政権ウサーマ・ビン・ラーディンアルカーイダ幹部客人としてアフガニスタンへ滞在許したアルカーイダは、「対米宣戦布告」を行うなどそれまで引き起こされていた数々反米テロ黒幕推定されており、またイスラム諸国からも異端視されていた組織であり、ターリバーン周辺諸国から孤立し始めたアメリカ合衆国大統領ビル・クリントンターリバーン対す政策転換しユノカルパイプライン計画破綻したターリバーン政権アルカーイダ引き渡すように要求したが、ターリバーン拒否したアメリカパキスタン政府圧力を掛けターリバーンへの支援断ち切ろうとした。またサウジアラビア政府ターリバーンへの援助打ち切ったため、ターリバーン経済面でも大きな打撃受けた。しかしターリバーン国内他勢力拠点次々攻略し勢力拡大し続けた1997年5月から、ターリバーンはアブドゥルラシード・ドーストム派の拠点であったマザーリシャリーフ攻撃した撃退され2500人以上の壊滅的な損害出した。しかしターリバーンパキスタン軍支援受けて立ち直った1998年8月7日タンザニアケニアにあったアメリカ大使館爆破され事件起きた前述)。この攻撃をうけてアメリカ報復としてスーダンハルツームにあった化学工場と、アフガニスタン国内アルカーイダ訓練キャンプトマホーク巡航ミサイル攻撃した8月8日ターリバーンドスタム派の幹部買収して勢力下に入れ再度マザーリシャリーフ攻撃し占領したこの際5000人以上のハザーラ人市民殺害されイラン総領事館外交官10人とジャーナリスト殺害された。この攻撃イラン国際社会から激し非難を受け、一時国境地帯イラン軍集結する事態となった1998年9月サウジアラビアアフガニスタン臨時代理大使国外退去求め、かつ、自国の在アフガニスタン臨時代理大使召還させ、事実上ターリバーン断交した。これはケニアタンザニアテロ事件首謀者見られウサーマ・ビン・ラーディン扱いをめぐる対立原因であったといわれている。 1999年国際連合安全保障理事会においてテロ行為防止目的とする国際連合安全保障理事会決議1267 が採択されターリバーン政権対しビン・ラーディンアルカーイダ幹部引渡し求め実行されない場合には経済制裁が行われることになった。しかしターリバーンはこれに従わず経済制裁が行われることになった

※この「政権の孤立」の解説は、「ターリバーン」の解説の一部です。
「政権の孤立」を含む「ターリバーン」の記事については、「ターリバーン」の概要を参照ください。

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