持株会社への移行
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 07:14 UTC 版)
GMSの中ではトップの利益率だったが、2003年(平成15年)度、2004年(平成16年)度ともにイトーヨーカ堂本体の売上高・営業利益がイオンに抜かれた。また、子会社だったセブン-イレブン・ジャパンに収益力・株式時価総額で逆転されていた。グループ全体では依然として流通業界トップの売上高・営業利益だったため非常に買収の標的にされやすい状況にあった。この時期は同様の状況にあったニッポン放送がライブドアによる買収の標的となっている。 これらの改革として、2005年(平成17年)9月1日にセブン-イレブン・ジャパンおよびデニーズジャパンと共同で「セブン&アイ・ホールディングス」を設立し、持株会社傘下でそれぞれ対等な子会社となった。これによってセブン-イレブンからの配当収益が受けられなくなり、単独での収益改善を迫られることとなる。当時の最高経営責任者である鈴木敏文は、「この経営統合はイトーヨーカ堂の改革のためだ」と持株会社発足時の会見で述べている。 2005年をもって屋上広告塔や看板、チラシなどのハトマークがセブン&アイのロゴに置き換えられたが、2010年代後半に入ってからはチラシ右下のロゴ部分がセブン&アイのロゴからハトマークに再び置き換わっている。さらに2017年(平成29年)になると東京都大田区の大森店を皮切りに、店舗(屋上広告塔や看板)のメンテナンス時などにハトマークを再使用する動きが見られるようになった。 セブン&アイのロゴのみを掲げる店舗の例(足利店〈栃木県足利市〉、2006年5月撮影、2021年現在は閉店) ※「店舗ギャラリー」も参照 ハトマークが復活した店舗の例(沼津店〈静岡県沼津市〉、2017年8月撮影、2021年8月22日閉店)
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