投機手法など
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/08 00:26 UTC 版)
トレンドに従うという所は後世まで一貫しているが、年代や時期に応じて異なった手法を取った。 初期における手法はバケット・ショップにおける超短期の売り買いを繰り返す。いわゆるスキャルピングという手法であった。しかしながらニューヨーク取引所における現物株式の投資ルールと、発注後即時約定され手数料も少ないバケット・ショップの証拠金取引とでは取引所の方が1回辺りの売買手数料が多く、また約定のタイミングもブローカーによるタイムラグが生じてしまっていた為、失敗する。再度バケット・ショップに戻り証拠金取引でスキャルピングを続けて再起を図る。 その後ニューヨーク取引所へ復活を果たした際には長期的なトレンドフォロー型のトレーディングスタイルへと変えた。 増し玉を使ったトレード手法も行っているが、ピラミッティングについてはあえて自身では否定しており、時間差やそのトレンドを確認した上での分散投資であると指摘している。フィリップ・フィッシャーの様に成長株はいつ買っても良いが、1度で全て買わずに、時間をあけて買って行くという手法に近いものがある。 人生の後半は株価操縦にも携わっていた。当時は株価操縦を目的とした資金プールが公認されていた。リバモアは現金ではなく代わりに株価が上昇した暁に利益を得られる新株予約権を受け取るといった形で報酬を受け取っていた。 彼の空売り・破産・自殺は、ボストンの銀行家の父を持つジョセフ・P・ケネディ (ジョン・F・ケネディの父) のRCAラジオ株取引による大儲けと、よく対比される。彼に関する著書にReminiscences of a Stock Operator (株式投資家の回想)がある。晩年のリバモアが生涯を回想する自伝の形式をとっているが、経済ジャーナリストのエドウィン・ルフェーブルによるフィクションである。相場書の古典とされており、現在まで定期的な再出版が続いている。また日本語にも翻訳されている。
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