扇温州【オオギウンシュウ】(果樹)
※登録写真はありません | 登録番号 | 第3941号 |
登録年月日 | 1994年 3月 14日 | |
農林水産植物の種類 | かんきつ | |
登録品種の名称及びその読み | 扇温州 よみ:オオギウンシュウ | |
品種登録の有効期限 | 18 年 | |
育成者権の消滅日 | 1999年 3月 15日 | |
品種登録者の名称 | 中島青果農業協同組合 | |
品種登録者の住所 | 愛媛県温泉郡中島町大字大浦1623番地 | |
登録品種の育成をした者の氏名 | 岡田正人 | |
登録品種の植物体の特性の概要 | ||
この品種は,尾張系温州の枝変わりであり,果実が扁平,果重が100g程度,果皮色が濃橙で,育成地(愛媛県温泉郡中島町)において10月中旬から収穫できるかんきつである。 樹姿は中間,樹の大きさは中,樹勢は中である。枝梢の太さは太,とげの多少は無,節間長は中である。葉形指数は中,葉身の面積は小,長さは短,幅は中,網脈の鮮明度はやや明瞭である。翼葉の形は線形,大きさは極小,葉柄の長さは中,葉柄比率は中,葉柄の太さは中である。花序は単性,花の大きさは中,花弁の上部の形は鋭,基部の形は丸形,大きさは中,色は白,数は5枚である。花糸の数は中,分離の程度は基部のみ合一,子房の大きさは中,花粉の多少は不稔性である。果実の外観は扁平,中心柱の大きさは中,果実の大きさは中,果皮の色は濃橙,厚さは中,油胞の大きさは中,果面の平滑度は滑,剥皮の難易は易である。じょうのう膜の硬さは軟,砂じょうの形は紡錘,大きさは中,色は濃橙である。果汁の多少は多,甘味は中,酸味は少,香気は少,種子数はできにくい。発芽期は中,開花期は早,収穫期は早で,育成地において10月中旬である。隔年結果性及び貯蔵性は中である。 「岩崎早生」と比較して,葉形指数及び葉柄比率が大きいこと,「楠本早生」と比較して,果実の外観が扁平であること,中心柱の大きさが小さいこと,葉柄の長さが長いこと等で区別性が認められる。 | ||
登録品種の育成の経過の概要 | ||
この品種は,育成者が昭和56年に和歌山県から導入した尾張系温州の穂木の1芽から発生した枝に果形が扁平で着色が早い果実が結実しているのを発見し,その後高接ぎし,結実した果実の特性が安定していることを認めるとともに,特性を確認し育成を完了したものである。 |
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