戦前の歌
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「インターナショナル」(1888年、作詞: ウジェーヌ・ポティエ、作曲: ピエール・ドゥジェイテル、訳詞: 佐々木孝丸・佐野碩)フランスで作られた革命歌。労働運動を代表する歌となり、ソビエト連邦の国歌(1944年まで)とされた。日本では1922年に佐々木孝丸が翻訳し、1929年に佐野碩とともに改訳した歌詞で歌われている。ただし、その歌詞は原詞には忠実でなく翻訳というより翻案に近い。学生運動全盛期に歌われた。 「ワルシャワ労働歌」「インターナショナル」と同様、70年代初頭までの学生運動全盛期に歌われた。 「聞け万国の労働者(メーデー歌)」(1922年、作詞: 大場勇)1922年の第3回メーデーの準備の中で大場による歌詞が作られた。事実上の原曲は大日本帝国陸軍の戸山学校軍楽隊々長永井建子が、1899年に発表(出版)した軍歌「小楠公」。なおこの「小楠公」の曲は、後に旧制第一高等学校の寮歌「アムール川の流血や」(1901年、作詞: 塩田環)、および陸軍中央幼年学校の軍歌「歩兵の本領」(1911年、作詞: 加藤明勝)に流用されている。 「赤旗の歌」(ドイツ民謡、作詞: ジム・コンネル、訳詞: 赤松克麿)原曲はクリスマス・キャロルとして知られるドイツ民謡の「もみの木」。1889年にロンドンで起きた港湾労働者のストライキを激励するためにコンネルが讃美歌として歌われていた「もみの木」に歌詞をつけ、それが1920年代のアメリカ合衆国の労働運動で広く歌われるようになった。日本にはアメリカの労働運動の歌として紹介され、1921年頃に赤松による歌詞で歌われるようになった。原曲の「もみの木」とは違い、行進曲風に歌われる。
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