感染症蔓延下の開催
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/14 10:21 UTC 版)
「フジロックフェスティバル」の記事における「感染症蔓延下の開催」の解説
新型コロナウイルス流行下の公演であり、感染状況を鑑みてアーティストが申し出た出演キャンセル、事前PCR検査で陽性が確認されたためなどでの出演キャンセルが相次いだ。イベント前日の8月19日には新潟大学小児科学教室が公式Twitterで新潟県内での医療逼迫を理由に参加予定者に対して「フジロック中に体調が悪くなっても充分な対応ができない可能性が高い」「今からでも参加は辞めた方がいいでしょう」と異例の呼びかけを行っている。 主催者は、来場者数を例年の半分以下(3日間で延べ3万5千人)に削る、酒類の販売・持ち込み禁止、マスク着用の義務化、立ち位置指定などによるスタンディングエリアの人数制限などの対策を掲げた。さらに、来場者には体温や体調などの事前登録が求められた。他方、会場までの道のりの路上で飲酒をする客や、生ビールを販売する店もいくつか見られた。朝日新聞の記者で実際に現地で取材をした宮坂知樹は、主催者側の対策は万全であったと評した観客の声を紹介しつつ、「主催者側がどれだけ対策を講じても、来場者の行動次第で穴が開く可能性はある」とした。 終演から2日後の8月24日、主催者は「会期中の会場においては、ひとりの陽性者も確認されていない」と発表した。しかし、「陽性者なし」を発表するには早すぎる段階であると一部メディアからは批判された。8月27日、小泉進次郎環境大臣は定例の記者会見で、ウイルス蔓延下での開催を環境省が後援したことは不適切だったとの認識を示し、今後は見直す考えを明らかにした。主催者は、今後も情報収集に努め結果を公表するとしている。 出演キャンセルをしたアーティスト本人からの申し出によるキャンセル:津田大介、小泉今日子、上田ケンジ、大友良英、折坂悠太(重奏) 事前PCR検査の結果によるキャンセル:カルメン・マキ&OZ、民謡クルセイダーズ、indigo la End 本人急病・体調不良によるキャンセル:O.N.O (THA BLUE HERB)、仰木亮彦(STUTS、抗原検査・PCR検査は陰性) 急きょ出演が決定したアーティスト:GLIM SPANKY (Acoustic ver.)、SUPER JAM、Dj Quietstorm
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