感染症薬適正使用推進室を創設
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 03:31 UTC 版)
「塩野義製薬」の記事における「感染症薬適正使用推進室を創設」の解説
シオノギでは、2010年7月に“抗菌薬の適正使用を推進することで、耐性菌の出現を抑制し、既存抗菌薬が有効活用できる環境作りを支援する”との目的で、「感染症薬適正使用推進室」を創設している。感染症治療の薬は、新薬の発売とそれに対する薬剤耐性菌の出現という、いわば“いたちごっこ”を繰り返してきた。 1980年代になると、抗生物質の使い過ぎと薬剤耐性の出現との関係が懸念され始め、抗生物質の使用量は、1980年代後半をピークに2010年頃には半分以下となった。そうした中で、世界中の製薬企業が抗菌薬市場から撤退し、薬価の低下から新薬の発売が殆ど見込めないという状況になっている。 しかし、薬剤耐性の脅威はむしろ増加している。例えば、多剤耐性菌による院内感染の社会問題化、あるいは未知のウイルス出現である。塩野義製薬は世界でも数少ない感染症治療薬の開発企業で、今後の動向が注目される。
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