感染症病床
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/27 03:51 UTC 版)
日本では古くから感染症の流行はあったが、1874年に制定された医制でも医務取締や戸長への届出義務などがあるだけで公衆衛生政策は明確ではなかった。しかし、1870年代にコレラが大流行したため明治政府は急性伝染病対策に乗り出した。 1877年、内務省の「虎列剌病予防法心得」で患者の届出や避病院の設置が定められた。 1895年、勅令第14号(伝染病予防上必要諸費ニ関スル件)では府県知事は命令で、避病院、隔離病室、隔離所の費用を市町村に負担させることができると定めた。 1897年、伝染病予防法により避病院は伝染病院に改められ、市町村は地方長官の指示に従って伝染病院、隔離病舎、隔離所または消毒所を設置することとされ、その諸経費は市町村の負担とされた。 1999年、感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律により伝染病院は廃止され、かつての伝染病床は感染症指定医療機関の隔離病棟の感染病病床が担うことになった。
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