怨霊信仰などにみられる祟り神
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/16 09:08 UTC 版)
「神 (神道)」の記事における「怨霊信仰などにみられる祟り神」の解説
「憑依」、「シャーマニズム」、「祟り神」、「呪い」、および「憑き物筋」も参照 日本三大怨霊の菅原道真・崇徳天皇・平将門など、非業な死を遂げた人間が死後怨霊として祟るという信仰形態があり、この祟りを避けるために呪術を行ったり神社に祀ったりした。和霊信仰のように現世利益をもたらす神の信仰に発展する場合も多い。 崇神天皇期には、謀反が起きたり、疫病が流行り大量の死者が発生していたが、夢で大国主命が天皇に意富多多泥古に自分を祭らせると「神気」が起こらず災害が治ると告げ、言われた通りにするとおさまったという。 『古語拾遺』には、神代に大地主神が、田をつくった日に田人に牛の肉を食べさせたところ田に害虫が大量発生したが、占いにより御歳神の祟り・怒りであると分かり、お告げの通り白猪・白馬・白鶏を奉るなどすると豊作になったという話がある。 『延喜式』8巻祝詞には「遷却祟神」があり、祟る神を退却させる祝詞である。同じく『延喜式』には祭祀「御体御卜」が記され、これは卜部氏が卜占により天皇を祟る神をあらかじめ占うことでそれを除けるのためのものである。 本地垂迹説に基づく仏教的神道(神仏習合)では、如来や菩薩が垂迹した神明である権社神に対して、生霊や死霊などの祟る神は実社神という邪神としたものがある。
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