忠犬ハチ公像・ハチ公神社
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/16 15:18 UTC 版)
忠犬ハチ公は北秋田郡二井田村(現在の大館市)で生まれたオスの秋田犬で、1924年(大正13年)1月14日に当駅から荷物車に載せられて上京している。後に主人への忠誠で有名になったことから、1935年(昭和10年)7月に当駅前にも渋谷駅前と同様のハチ公像が建てられていた。しかし、これも渋谷駅のものと同様に、戦時中に金属供出の対象となって回収された。 大戦後、1964年(昭和39年)に秋田犬群像が、1987年(昭和62年)に忠犬ハチ公銅像がそれぞれ駅前に建立された。 さらに、1987年に映画「ハチ公物語」が公開されたことを記念して大館商工会議所が発泡スチロール製のハチ公像を作成し、これが当駅に寄贈されて1989年(平成元年)春に駅構内(1番線)に「ハチ公神社」として設置された。この像は高さ・奥行きとも約2 mと大きなものであった。しかし発泡スチロール製であるため傷みが進行し、「忠犬ハチ公銅像及び秋田犬群像維持会」の寄付で2代目のブロンズ製像が制作されることになった。ハチ公神社もこれに合わせてリニューアルし、2009年(平成21年)10月14日に公開のイベントが開かれた。像は高さ85 cm、幅40 cm、奥行き90 cmで、台座・額・由来案内板は十和田石で制作されている。2021年(令和3年)3月末をもって駅改築工事に伴い、「ハチ公神社」は撤去された。神社に鎮座していたハチ公像について、JR東日本秋田支社は管理、所有を含め関係者と協議して決めたいとしている。 なお、1935年建立の忠犬ハチ公銅像の台座は桜場文蔵邸で保存されていたが、1978年(昭和53年)に大館市内の秋田犬会館前に台座のみ移設され、2004年(平成16年)に有志により台座上に「望郷のハチ公像」が建立されている。 また、前記1987年建立の忠犬ハチ公銅像に関しては2013年2月8日にBSジャパンで放送された『まさはる君が行く!ポチたまペットの旅~秋田』の中で紹介され、同像を前にして旅犬・まさはる君が寒さのあまり固まっている姿が映像としてとらえられていた。
※この「忠犬ハチ公像・ハチ公神社」の解説は、「大館駅」の解説の一部です。
「忠犬ハチ公像・ハチ公神社」を含む「大館駅」の記事については、「大館駅」の概要を参照ください。
- 忠犬ハチ公像・ハチ公神社のページへのリンク