弦巻村とは? わかりやすく解説

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弦巻

(弦巻村 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/30 03:53 UTC 版)

弦巻
町丁
世田谷区立教育センター
北緯35度38分12秒 東経139度38分48秒 / 北緯35.636703度 東経139.646683度 / 35.636703; 139.646683
日本
都道府県  東京
特別区 世田谷区
地域 世田谷地域
人口情報2025年(令和7年)1月1日現在[1]
 人口 25,243 人
 世帯数 12,613 世帯
面積[1]
  1.161 km²
人口密度 21742.46 人/km²
郵便番号 154-0016[2]
市外局番 03(東京MA[3]
ナンバープレート 世田谷
ウィキポータル 日本の町・字
ウィキポータル 東京都
ウィキプロジェクト 日本の町・字
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弦巻(つるまき)は、東京都世田谷区の地名である。弦巻一丁目から五丁目までが置かれている。住居表示実施済区域。世田谷地域に属する。

地理

東京都世田谷区の世田谷地域に属する。主に住宅地として利用される。世田谷区の地理的中央部に位置し、東西に長く、南で桜新町新町、東で駒沢上馬、北で世田谷、西で用賀上用賀と隣接している。また蛇崩川(じゃくずれがわ)を暗渠化した跡が緑道(世田谷百景)になっている。また、弦巻二丁目に駒沢給水所がある。

地価

住宅地の地価は、2025年令和7年)1月1日公示地価によれば、弦巻5-19-8の地点で68万7000円/m2となっている[4]

歴史

古くは吉良家の領地であり、一丁目の常在寺は吉良頼康側室であった常盤が開いたもの、三丁目の実相院(世田谷百景)は吉良氏朝が開いた。

地名の由来

「弦巻」の由来は諸説あり、これと言った決め手に欠く。一説に武将(源義家あるいは北条氏など)が弓弦をはずした、あるいは巻いた場所であるという。他には、水流(つる)が渦巻く場所など。しかし、弦巻は世田谷区内でも、ほぼ最高地点に近い台地である。一方で土地に起伏もあり、今は多くが暗渠となったが、小さな川もある。

弦巻という名は14世紀後半に初めて見える。永和2年(1376年)、吉良治家寄進状(鎌倉鶴岡八幡宮蔵)に「絃巻」(弦でなく絃の字)という地名が出てくる。江戸時代初期に荏原郡弦巻村として成立。1966年昭和41年)の住居表示で今の形となる。

町名の変遷

実施後 実施年月日 実施前(各町名ともその一部)
弦巻一丁目 1966年10月1日 弦巻町1、弦巻町2、上馬町2の各一部
弦巻二丁目 弦巻町1、弦巻町2、上馬町3の各一部
弦巻三丁目 弦巻町2、弦巻町3の各一部
弦巻四丁目 弦巻町2、弦巻町3の各一部
弦巻五丁目 世田谷4の全部と弦巻町2、弦巻町3、世田谷1、新町3の各一部

世帯数と人口

2025年(令和7年)1月1日現在(世田谷区発表)の世帯数と人口は以下の通りである[1]

丁目 世帯数 人口
弦巻一丁目 2,347世帯 5,072人
弦巻二丁目 2,326世帯 4,546人
弦巻三丁目 2,341世帯 4,383人
弦巻四丁目 2,828世帯 5,197人
弦巻五丁目 2,771世帯 6,045人
12,613世帯 25,243人

人口の変遷

国勢調査による人口の推移。

人口推移
人口
1995年(平成7年)[5]
20,516
2000年(平成12年)[6]
20,787
2005年(平成17年)[7]
23,011
2010年(平成22年)[8]
23,483
2015年(平成27年)[9]
24,017
2020年(令和2年)[10]
25,460

世帯数の変遷

国勢調査による世帯数の推移。

世帯数推移
世帯数
1995年(平成7年)[5]
9,037
2000年(平成12年)[6]
9,654
2005年(平成17年)[7]
10,770
2010年(平成22年)[8]
11,085
2015年(平成27年)[9]
11,449
2020年(令和2年)[10]
12,176

学区

区立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる(2024年8月時点)[11]

丁目 番地 小学校 中学校
弦巻一丁目 1~5番 世田谷区立弦巻小学校 世田谷区立駒沢中学校
6〜52番 世田谷区立弦巻中学校
弦巻二丁目 全域
弦巻三丁目 全域 世田谷区立松丘小学校
弦巻四丁目 全域
弦巻五丁目 全域

交通

鉄道

東急田園都市線桜新町駅東急世田谷線上町駅世田谷駅が最寄駅。

バス

東急バスが域内を通る。四丁目には東急バス弦巻営業所があり、営業所から渋谷駅渋05系統)、都立大学駅北口を経て目黒駅黒07系統)への路線がある。また、便数は少ないが営業所発着の出入庫便も存在する(都立大学駅北口・成城学園前駅=ともに都立01系統五反田駅反11系統)。駒沢公園通りには等々力駅祖師ヶ谷大蔵駅梅ヶ丘駅を結ぶ路線(等11・13系統)が走る。

道路

教育センター通り。この先には桜新町がある。
  • 大山道
    • 古くから大山詣でに利用された「矢倉沢往還」の一部。日本橋を基点とし、赤坂見附から弦巻を経て多摩川を渡り、丹沢大山に至る。弦巻四丁目と五丁目を分かつ道。四丁目32番には公園があり(通称「いっぷく公園」)、煙管を手に一服する江戸時代の旅人の像が設置されている。
  • 弦巻通り
  • 教育センター通り(東京都道427号瀬田貫井線の一部/補助128号線)
    • 弦巻を南北に縦断する二車線道路。世田谷通りと、国道246号から桜新町を通り用賀へ向かう「玉川通り旧道」を結ぶ。世田谷区教育センター(世田谷区立中央図書館 ・郷土学習室・プラネタリウム他)と世田谷区立松丘小学校があり、世田谷区の初等公教育の中心地になっている。教育センターの向かいは東急バス弦巻営業所となる。
  • 駒留通り
    • 弦巻と世田谷を分ける道路である。東側は駒留陸橋で環七および弦巻通りと交差する。
  • 駒沢公園通り
    • 等々力から駒沢を経て世田谷駅前まで南北に続く通り。

事業所

2021年(令和3年)現在の経済センサス調査による事業所数と従業員数は以下の通りである[12]

丁目 事業所数 従業員数
弦巻一丁目 108事業所 750人
弦巻二丁目 67事業所 475人
弦巻三丁目 92事業所 791人
弦巻四丁目 106事業所 1,198人
弦巻五丁目 81事業所 464人
454事業所 3,678人

事業者数の変遷

経済センサスによる事業所数の推移。

事業者数推移
事業者数
2016年(平成28年)[13]
398
2021年(令和3年)[12]
454

従業員数の変遷

経済センサスによる従業員数の推移。

従業員数推移
従業員数
2016年(平成28年)[13]
2,945
2021年(令和3年)[12]
3,678

施設

  • 世田谷区立弦巻中学校
  • 世田谷区立弦巻小学校
  • 世田谷区立松丘小学校
  • 世田谷区立松丘幼稚園
  • 世田谷区立弦巻保育園
  • 世田谷区立東弦巻保育園
  • 世田谷区立西弦巻保育園
  • 教育センター - プラネタリウム、郷土学習室、喫茶店、資料館などがある
  • 世田谷区立中央図書館 - 世田谷区内最大。蔵書42万冊余は東京都内の区立図書館中、第5位。
  • 弦巻郵便局
  • 弦巻区民センター
  • 弦巻区民集会所
  • 弦巻児童館
  • 向井潤吉アトリエ館(世田谷美術館分館)
  • 弦巻中学校トレーニングルーム
  • 弦巻どんぐり山公園など、大きくはないが、区立の公園・広場・遊び場が点在。
  • 蛇崩川緑道 - 松丘小脇など。旧弦巻村を水源とする。目黒川に合流。
  • 弦巻神社
  • 実相院 (世田谷区)
  • 常在寺 (世田谷区)

その他

日本郵便

脚注

  1. ^ a b c 令和7年(2025)世田谷区の人口と世帯数(町丁目別)” (CSV). 世田谷区 (2025年1月1日). 2025年3月9日閲覧。 “(ファイル元のページ)(CC-BY-4.0)
  2. ^ a b 弦巻の郵便番号”. 日本郵便. 2025年3月9日閲覧。
  3. ^ 市外局番の一覧”. 総務省. 2019年6月24日閲覧。
  4. ^ 国土交通省 不動産情報ライブラリ”. 国土交通省. 2025年3月19日閲覧。
  5. ^ a b 平成7年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2014年3月28日). 2019年8月16日閲覧。
  6. ^ a b 平成12年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2014年5月30日). 2019年8月16日閲覧。
  7. ^ a b 平成17年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2014年6月27日). 2019年8月16日閲覧。
  8. ^ a b 平成22年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2012年1月20日). 2019年8月16日閲覧。
  9. ^ a b 平成27年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2017年1月27日). 2019年8月16日閲覧。
  10. ^ a b 令和2年国勢調査の調査結果(e-Stat) -男女別人口,外国人人口及び世帯数-町丁・字等”. 総務省統計局 (2022年2月10日). 2022年2月20日閲覧。
  11. ^ 通学区域”. 世田谷区 (2024年8月30日). 2025年3月11日閲覧。
  12. ^ a b c 経済センサス‐活動調査 / 令和3年経済センサス‐活動調査 / 事業所に関する集計 産業横断的集計 事業所数、従業者数(町丁・大字別結果)”. 総務省統計局 (2023年6月27日). 2023年9月15日閲覧。
  13. ^ a b 経済センサス‐活動調査 / 平成28年経済センサス‐活動調査 / 事業所に関する集計 産業横断的集計 都道府県別結果”. 総務省統計局 (2018年6月28日). 2019年10月23日閲覧。
  14. ^ 郵便番号簿 2024年度版” (PDF). 日本郵便. 2025年3月9日閲覧。

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