建築手法・技術
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/06 17:39 UTC 版)
建物全体 3層を地下に埋め、4階部分をセットバックすることで、公園に影を落とさず、建物右側のイチョウ並木の高さを超えないようにした。外壁は、地震力を負担する耐震壁付きラーメン構造を採用。白い外壁はしっくいのコテ磨き仕上げで、汚れ防止のため光触媒を塗布している。 室内 武蔵野プレイスを象徴するのは、窓や入口、天井など、至る所に見られる「曲線」である。各部屋はこの丸みをおびた「ルーム」と呼ばれたシェル状のユニットの集合体で構成されていて、グリッド状に仕切られているが、天井や壁の接合面に丸みをつけたことで境界があいまいになっており、目的の部屋に行くには、関係のない部屋を通らなければならない。自分の意図しないシーンに出会う効果を生み、回遊性・連続性を重視する武蔵野プレイスの理念を具現化している。 角のない各空間の天井の四隅は、球体8分の1のGRG(ガラス繊維強化石こう)ユニットを工場生産し、現場で吊り込んで仕上げている。開口部の高さは2.3mで、吹き抜け部から違う階の図書館の様子がうっすらと見えるなど、閉塞感を感じさせない。隣接する部屋同士は天井や壁の色を微妙に変化させたり、書架は圧迫感を与えない高さに設定するなども工夫されている。 境南ふれあい広場公園 建物北側にある約2,000m2の公園。建物との一体感を重視し、建物と同一設計者に設計を依頼した。公園の椅子の形は、建物の窓から押し出されたような形でデザインされている。
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