廃線後の線路跡の現況
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/04 08:26 UTC 版)
勝田線は山陽新幹線をくぐった直後まで篠栗線と線路を共用し(吉塚駅から別線であった時代もあった)、そこで分岐してからもしばらくは篠栗線と完全に並行していた。その区間は現在でも路盤がほぼそのまま残っている。一部は保線機械留置用の線路に転用された。また篠栗線と離れ始める位置には篠栗線柚須駅が新設され、用地の一部には勝田線跡が使われた。 そこから御手洗駅までは遊歩道の一部や、隣接した店舗などの敷地の一部などに転用されている。 志免・宇美両町内の区間は、大半が遊歩道として整備されている。 御手洗、上亀山、志免の各駅跡は公園となり、特に志免駅跡はプラットホームや線路、信号機などが保存され、勝田線現役時代の写真なども展示された鉄道公園として整備されている(ただし中央には道路が横断している)。御手洗駅跡の公園はその駅跡を示すものはないが、上亀山駅跡の公園は「上亀山駅跡公園」の表示がある。 また1944年(昭和19年)に廃止された南里駅跡も「南里駅跡公園」となっており、近くを通る主要地方道福岡東環状線には「南里駅前」という交差点がある。田富駅跡は志免町立志免東中学校南側に位置し、遊歩道が2本に平行分岐し広くなっている。2本は高低差があり、志免駅方分岐付近に信号機のコンクリート台座が残されているので構造的には駅というより信号所のそれである。大谷駅の跡は確認することができない。 粕屋町内の区間はイオンモール福岡の駐車場となっており、路線跡を確認することはできない。その前後も遊歩道もしくは近隣住宅地の道路として舗装されている。 下宇美駅跡はホームが現存し、駅跡を示す説明板の入ったモニュメントが立っており、その前が西鉄バスの下宇美停留所になっている。香椎線の宇美駅前はこの廃線跡を利用して駐車場などに整備されているが、勝田線の宇美駅跡はその位置がどこにあったのか分かり難くなっている。筑前勝田駅跡は公園になっており、西鉄バスの勝田停留所が隣接しているが、駅跡を示すものは何もない。
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