山王塚古墳とは? わかりやすく解説

南大塚古墳群

(山王塚古墳 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/25 14:41 UTC 版)

山王塚古墳
南大塚
古墳群
所在地(山王塚古墳地点を表示)

南大塚古墳群(みなみおおつかこふんぐん)は、埼玉県川越市にある古墳群。現在、関越自動車道が古墳群を貫いている。現存する古墳は山王塚古墳など13基で、1969年(昭和44年)に埼玉県選定重要遺跡に選定された[1]。このうち山王塚古墳(さんのうづかこふん)が2023年(令和5年)3月20日に国の史跡に指定されている[2][3]

主な古墳

山王塚古墳

南大塚古墳群中最も東に位置する。上円下方墳という特異な形態をしており、1958年(昭和33年)に川越市指定史跡に指定された。下方部の一辺63メートル、高さ1メートル、上円部直径47メートル、高さ3.5メートル。1991年(平成3年)と1996年(平成8年)に周溝の発掘調査が行われている。

山王塚西古墳

直径32メートルほどの円墳であったが、1916年(大正5年)の開墾で破壊された。主体部は、奥壁および側壁は破壊されているが、南に開口する全長11.55メートルの横穴式石室である。副葬品は、大刀2、柄頭1、刀装具片1、留金具片1、鉄鏃片22、刀子1、鉇1、鍬刃先片1、瑪瑙製勾玉6、水晶製勾玉2、漆塗木製練玉1、ガラス製小玉3、ガラス製臼玉14、水晶製切小玉2、金銅製環9、金銅製環片5が出土している。これらの遺物は一括して2010年(平成22年)2月24日に市指定有形文化財に指定された。

菅原神社東古墳

菅原神社東古墳の上に鎮座する菅原神社社殿

直径20メートルほどの円墳。墳丘の上に菅原神社の社殿が建立され、墳丘の変形が見られる[4]

文化財

国指定

  • 史跡
    • 山王塚古墳 - 1958年(昭和33年)3月6日、川越市指定史跡→2023年(令和5年)3月20日、国の史跡に指定。

川越市指定

  • 有形文化財
    • 山王塚西古墳出土品 - 2010年(平成22年)2月24日指定。

脚注

  1. ^ 埼玉県教育局市町村支援部文化資源課 2022, pp. 116–122.
  2. ^ 文化財保護課史跡担当 (2023年3月20日). “山王塚古墳の国史跡指定について”. 川越市. 2023年4月25日閲覧。
  3. ^ 令和5年(2023年)3月20日文部科学省告示第14号。
  4. ^ 南大塚 菅原神社・菅原神社東古墳”. 株式会社 十吉(カワゴエール). 2017年9月14日閲覧。

参考文献

(記事執筆に使用した文献)

関連文献

(記事執筆に使用していない関連文献)

関連項目

外部リンク

座標: 北緯35度53分59.4秒 東経139度27分42.5秒 / 北緯35.899833度 東経139.461806度 / 35.899833; 139.461806


山王塚古墳

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南大塚古墳群」の記事における「山王塚古墳」の解説

南大塚古墳群中最も東に位置する上円下方墳という特異な形態をしており、1958年(昭和33年)に川越市指定史跡指定された。下方部の一辺63m、高さ1m、上円部直径47m、高さ3.5m。1991年(平成3年)と1996年(平成8年)に周溝発掘調査が行われている。

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