小浜逸郎とは? わかりやすく解説

小浜逸郎

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/16 16:06 UTC 版)

小浜 逸郎
こはま いつお
誕生 (1947-04-15) 1947年4月15日
日本 神奈川県横浜市
死没 (2023-03-31) 2023年3月31日(75歳没)
職業 評論家
最終学歴 横浜国立大学工学部建築学科卒業。
活動期間 1981年(昭和56年)- 2023年(令和5年)
主題 家族論、学校論、ジェンダー論、差別問題、国家、死、知識人論
デビュー作 『太宰治の場所』(1981年)
公式サイト blog.goo.ne.jp/kohamaitsuo
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小浜 逸郎(こはま いつお、1947年(昭和22年)4月15日 - 2023年3月31日)は、日本の文芸・家族論・ジェンダー論・教育評論家。社会批評家。国士舘大学客員教授

『学校の現象学のために』(1985年)で校内暴力を新たな視点で捉え注目される。以降、家族、学校、ジェンダーの問題など幅広く論じる。著書に『人はなぜ働かなくてはならないのか』(2002年)、『子供問題』(2009年)など。

来歴

神奈川県横浜市生まれ。横浜国立大学教育学部附属横浜中学校[1]、東京教育大学附属駒場高等学校(現:筑波大学附属駒場高等学校[2]を経て、横浜国立大学工学部建築学科卒業

中学2年時に父親と死別。母親が副収入のために経営していた塾を、兄と共に一家3人で経営する[3]

大学卒業後、学習塾経営を続けるかたわら、同人誌『ておりあ』を主宰、評論活動を続ける[要出典]

1981年(昭和56年)、処女評論集『太宰治の場所』を出版。

1985年(昭和60年)に出版した『学校の現象学のために』以後は、家族論、学校論、ジェンダー論を世に問う。『男が裁くアグネス論争』『男はどこにいるのか』等の著作では、男尊女卑的な思考をはっきりと退けながらも、性差の存在自体は文化を豊かにするものであるとして、フェミニズム批判の論陣を張った[要出典]。その後、差別問題、国家知識人論などについても発言を行う。著書などにおいては、「批評家」の肩書きを用いることが多い[要出典]

1992年、学習塾経営をやめ、フリーの著述業に[4]。1993年4月~1998年3月まで、白百合女子大学講師[4]。2002年4月、国士舘大学21世紀アジア学部客員教授[4]。2008年4月~2012年3月、横浜市教育委員[4]

2008年(平成20年)4月、当時横浜市長であった中田宏の任命により、横浜市教育委員に就任。2012年(平成24年)度まで務めた。新しい歴史教科書をつくる会中学校歴史教科書(2009年3月検定合格自由社版)を支持し、2009年(平成21年)8月4日、この教科書の採択を推進した[5]。2011年(平成23年)8月4日の採択においても、同様に「新しい歴史教科書をつくる会」系の育鵬社の歴史および公民教科書を支持した[6]

2001年(平成13年)10月より、知識人を講師として招く連続講座「人間学アカデミー」を主宰する[7]。2010年(平成22年)の第9期まで開講されたが、第10期以降の開講は未定となる[8]

由紀草一とともに、「思想塾・日曜会」を主宰し、さまざまな分野にかかわる読書会や研究会を開催している。

近年は政治経済分野での論考を手掛けることが多い。また、三橋貴明藤井聡らとともに、反緊縮財政、反グローバリズム、反構造改革を掲げる政策集団「令和の政策ピボット」の呼びかけ人となっている。

ブログ「小浜逸郎・ことばの闘い」を運営するかたわら、三橋貴明の「新・経世済民新聞」のレギュラー執筆者を務めている。

2020年から2021年にかけて、経営科学出版によるオンライン講座を手がける。シリーズ1:「幕末解禁」、シリーズ2:「はじめての哲学」、シリーズ3:「オンライン読書会」。

2021年3月、国士舘大学21世紀アジア学部を退職。再びフリーの評論家に。

2023年3月31日、膀胱がんのため、死去[9]。75歳没。

著作

単著

共著

訳書

脚注

  1. ^ 小浜 2003a, pp. 105–107
  2. ^ 小浜 2003a, p. 111
  3. ^ 小浜 2003a, pp. 110–111
  4. ^ a b c d 朝日新聞人物データベース
  5. ^ 2009年8月5日付「神奈川新聞
  6. ^ 2011年08月05日,朝日新聞神奈川版
  7. ^ 人間学アカデミー2011案内アトリエ南條
  8. ^ 読売人物データベース
  9. ^ 批評家の小浜逸郎氏死去 75歳 - 産経ニュース 2023年4月2日

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