南陀楼綾繁とは? わかりやすく解説

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南陀楼綾繁

別号言葉綾繁・戯笑通称小林重郎左衛門青梅の人。四方判者天保12年(1841)歿。

南陀楼綾繁

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/10/12 18:37 UTC 版)

南陀楼 綾繁
(なんだろう あやしげ)
誕生 河上 進
(1967-04-15) 1967年4月15日(58歳)
日本島根県出雲市
職業 編集者ライター蒐集家
言語 日本語
国籍 日本
最終学歴 早稲田大学第一文学部卒、明治大学大学院修士課程修了
主題 古書、書誌、ミニコミ、書店文化、地域と本
代表作 『一箱古本市の歩きかた』(2009)
『ほんほん本の旅あるき』(2015)
『蒐める人』(2018)
配偶者 内澤旬子(元妻)
公式サイト ナンダロウアヤシゲな日々
ウィキポータル 文学
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南陀楼 綾繁(なんだろう あやしげ、1967年4月15日 - )とは、日本の編集者ライター蒐集家。本名は河上 進

古書に関する著述を得意とする。また、古書や本に関するイベント等を盛んに主催している。2007年から和光大学非常勤講師。

河上進名義で編集者の顔も併せ持つ。過去にゆまに書房で『宮武外骨全集』等の編纂にも関わっていた。『季刊・本とコンピュータ』(トランスアート)誌の編集長をへて、現在はフリーの編集者。

来歴

島根県出雲市出身。早稲田大学第一文学部卒業、明治大学大学院修士課程修了。早稲田大学時代は、浅羽通明の「見えない大学本舗」に参加していた。原点は、主筆だった大学の民俗学サークル機関紙が発展してミニコミ誌になったことだと云う。

本業のほかに、本好きの編集者、ライターの集まり「BOOKMANの会」を主宰。ミニコミ『物数奇』発行人。フリーペーパー「モクローくん通信」発行人。『sumus』の同人。メルマガ「書評のメルマガ」編集。

また、谷中根津千駄木の中心を通る「不忍通り」やそれに並行して走る小さな道には、個性的な新刊書店、古書店が多数存在していたことから、2005年「不忍ブックストリート」というプロジェクトを立ち上げ、現在、実行委員会・会員(他の会員は、往来堂書店、 古書ほうろう、オヨヨ書林、内澤旬子)。

またそれと連動して、ブログ等で知合った市井の本好きたちが「ダンボール1箱」だけの本を持ち売り、古本として売るイベント「一箱古本市」も主催。のちに、日本各地で同様のイベントが開催されるようになる。

著述業の方では、「本とコンピューター」、「彷書月刊」、「日本古書通信」をはじめ各種ミニコミ誌、古書関係書誌などに多くの文章を載せている。そのすさまじい量の古書収集癖は、切手絵葉書マッチ箱などあらゆる紙片に及び、無尽蔵である。古書探索の方も神田の古書店街からチェコプラハの古書店まで、ジャンルもあらゆる分野に及ぶ。

ペンネームは、狂歌師の人名辞典に載せられていた江戸時代後期の青梅の人・南陀楼綾繁[1]の名を面白いと思い、これを借用したものである[2]。本人は「ぼくは正確には「二代目南陀楼綾繁」なのです」と説明している[2]

元・妻はイラストルポライターの内澤旬子

著書

単著

  • 『ナンダロウアヤシゲな日々 : 本の海で溺れて』無明舎出版 2004年6月 
  • 『路上派遊書日記』右文書院 2006年10月。ブログの書籍化
  • 『老舗の流儀 : 戦後六十年あの本の新聞広告』幻冬舎メディアコンサルティング 2009年8月
  • 『一箱古本市の歩きかた』光文社新書 2009
  • 『谷根千ちいさなお店散歩』WAVE出版 2014
  • 『小説検定』新潮文庫 2014
  • 『ほんほん本の旅あるき』産業編集センター 2015
  • 『町を歩いて本のなかへ』原書房 2017
  • 『新版 谷根千ちいさなお店散歩』WAVE出版 2017
  • 『編む人 : ちいさな本から生まれたもの』ビレッジプレス 2017
  • 『本好き女子のお悩み相談室』ちくま文庫 2018
  • 『蒐める人 : 情熱と執着のゆくえ』皓星社 2018
  • 『古本マニア採集帖』皓星社 、2021年
  • 『「本」とともに地域で生きる』大正大学出版会、2024年
  • 『書庫をあるく : アーカイブの隠れた魅力』皓星社、2024年

共著

  • 串間努他との共著『ミニコミ魂』(担当範囲「われわれはなぜミニコミをつくるのか?」)晶文社 1999/08 ISBN 4794947216
  • 岡崎武志他との共著『書肆アクセスという本屋があった―神保町すずらん通り1976-2007』「書肆アクセスの本」をつくる会 2007年12月
  • 『本は、これから』池沢夏樹:編著、岩波新書、2010年11月
  • 『まちを解す : まちの個性・のつなぎ方 : シンポジウム記録』共著、住まい・まちづくり担い手支援機構 編 住まい・まちづくり担い手支援機構 2011
  • 『古本の雑誌』本の雑誌編集部 編 本の雑誌社 2012(別冊本の雑誌 ; 16)
  • 書物蔵, 鈴木潤, 林哲夫, 正木香子との共著『本のリストの本』創元社、2020年8月

編著

  • 『私の見てきた古本界70年 : 八木福次郎さん聞き書き』スムース、2004年2月
  • 『チェコのマッチラベル : チェコで見つけた、あたたかなともしび』ピエ・ブックス、2005年7月
  • 塩山芳明著『出版業界最底辺日記 : エロ漫画編集者「嫌われ者の記」』ちくま文庫、2006年7月 - 膨大な連載からのセレクトを担当。
  • 花森安治装釘集成』、唐澤平吉・林哲夫 共編、みずのわ出版、2016年
  • 『ヒトハコ: 「本と町と人」をつなぐ雑誌』創刊号、ビレッジプレス、2016年11月
  • 中央線小説傑作選』中公文庫、2022年3月
  • 『中央線随筆傑作選』中公文庫、2024年9月

解説

  • 『出久根達郎の古本屋小説集』出久根達郎:著、筑摩書房、2023年11月
  • 『考える葉 新装版』松本清張:著、角川文庫、2024年12月

連載

  • 「古本屋発、居酒屋行き 横浜版」 - 『はま太郎:横濱で呑みたい人の読む肴』星羊社[3]
  • 「これも仕事だ!日記」(全6回) - 『仕事文脈』タバブックス、2015-2018

ほか

出演

  • 書籍『古本屋ツアー・イン・ジャパン : 全国古書店めぐり : 珍奇で愉快な一五五のお店 それから』(「南陀楼綾繁氏の仕事場-東京・西日暮里」)小山力也:著、原書房、2015年10月
  • ラジオ『Love YOKOHAMA』ニッポン放送、2019年5月11日

ほか

脚注

  1. ^ 南陀楼綾繁”. デジタル版 日本人名大辞典+Plus. 2025年3月17日閲覧。
  2. ^ a b 週刊・ナンダロウアヤシゲな日常 (1)南陀楼について”. 無明舎. 2025年3月17日閲覧。
  3. ^ 横浜の酒場がつなぐ文化と人 夫婦出版社が作る雑誌『はま太郎』”. 横浜創造界隈 (2018年7月13日). 2019年6月2日閲覧。

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