小倉 朗
北九州市生まれ。生後間もなく小倉家の養子となり、東京・鎌倉に暮らす。6歳より姉にピアノの手ほどき受けるとともに、音楽好きの叔父の影響から洋楽に親しむようになる。その後、深井史郎や池内友次郎に師事し、フランス流の楽典や和声を学ぶものの、ローゼンシュトックにベートーヴェン交響曲の指揮法を学ぶうちに、ドイツ古典音楽に傾倒。徹底した古典主義ぶりから、“オグラームス”とさえ呼ばれる。しかしその後古典一辺倒に行き詰まりを感じ、それまでの作品のほとんどを破棄。戦後は、NHKの契約作曲家として多くの放送作品を手がける傍ら、バルトークの音楽に糸口を見出し、日本民謡やわらべうたを用いて新境地を開く。颯爽とした躍動感あふれるリズムは、小倉音楽の魅力。音楽作品のみならず、鋭い批判精神を持つ評論やエッセイ、絵画等を通し、多方面にその才能を発揮した。74歳にて他界。著書に『現代音楽を語る』、『日本の耳』等。
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