富山銀行とは? わかりやすく解説

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富山銀行

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/24 09:02 UTC 版)

株式会社富山銀行
The Bank of Toyama, Ltd.
本店(2019年10月)
種類 株式会社
機関設計 監査役会設置会社[1]
市場情報
東証スタンダード 8365
2014年10月2日上場
名証2部 8365
1993年11月 - 2015年2月20日
本店所在地 日本
933-8606
富山県高岡市下関町3番1号
設立 1954年昭和29年)2月1日[2]
業種 銀行業
法人番号 9230001011196
金融機関コード 0145
事業内容 預金業務、貸出業務、有価証券売買業務・投資業務、為替業務など
代表者 代表取締役頭取 中沖雄
資本金 67億30百万円
(2020年3月31日現在)
発行済株式総数 5,444万4千株
(2020年3月31日現在)
純利益 連結:7億25百万円
単体:7億10百万円
(2020年3月31日現在)
純資産 連結:308億40百万円
単体:291億50百万円
(2020年3月31日現在)
総資産 連結:5,465億48百万円
単体:5,029億57百万円
(2020年3月31日現在)
従業員数 連結:332人
単体:327 人
(2023年3月31日現在)
決算期 3月31日
主要株主 北陸銀行 4.29%
ホクタテ 3.28%
トナミホールディングス 2.95%
日本トラスティ・サービス信託銀行(信託口4) 2.84%
富山銀行従業員持株会 2.70%
三協立山 2.57%
損害保険ジャパン日本興亜 2.08%
北國銀行 2.02%
日本トラスティ・サービス信託銀行(信託口) 1.75%
日本海ガス 1.74%
(2015年3月31日現在)
主要子会社 #関連会社参照
外部リンク https://www.toyamabank.co.jp/
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富山銀行のデータ
法人番号 9230001011196
店舗数 39
貸出金残高 2,740億62百万円
預金残高 4,152億16百万円
特記事項:
(2014年3月31日時点)
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株式会社富山銀行(とやまぎんこう、英文名:The Bank of Toyama, Ltd.)は、富山県高岡市に本店を置く地方銀行

概要

東証スタンダード上場の第一地方銀行である。小規模ではあるが堅実な経営で知られている。富山県外には石川県金沢市に店舗を構えている。

2014年10月2日、東証2部に上場し[3]、2015年10月28日同1部に指定替えとなった[4]。2022年の市場再編に伴いスタンダード市場上場となった。

2015年11月24日には、県中央部の基幹店と位置付ける小杉支店(射水市)が新築オープンしたほか[5]、2016年上期中には金沢事務所(金沢市)を営業所に昇格させ、[6]また、2017年2月には「金沢営業部」として、県外初の窓口店舗を有するようになった。

沿革

  • 1953年昭和28年)3月17日 - 富山県民銀行設立発起人会が開催される[7]
  • 1954年(昭和29年)
    • 1月15日 - 創立総会。行名を『富山産業銀行』とすることが決まる[7]
    • 1月16日 - 設立登記[7]
    • 1月27日 - 銀行営業免許交付[7]
    • 2月1日 - 富山産業銀行開業[2](通称、『さんぎん』『産業銀行』[8])。当時は高岡市源平町851番地の旧高岡公共職業安定所庁舎(高岡市から賃借)に本店が置かれていた[9]。支店は本店、富山、新湊、魚津、氷見の5か所[7]
    • 8月2日 - 井波信用金庫から事業譲渡[10][7]
  • 1955年(昭和30年)1月 - 全国地方銀行協会に加盟[7]
  • 1964年(昭和39年)11月4日 - 旧北陸銀行高岡支店(守山町)に本店を増改築して移転[11][12]
  • 1967年(昭和42年)8月1日 - 富山銀行に行名改称(同時に現行の2代目行章も制定)[13]。改名したのは「産業」の文字が入ると特殊な銀行と誤解されがちであることや、前述の通称から『富山』という文字が消えることから富山県民の銀行であるという本来の姿が見えなくなるという問題があったためであった[8]
  • 1979年(昭和54年)2月7日 - 高岡市江尻に事務センターが完成[14]
  • 1980年(昭和55年)1月21日 - 現金自動支払機が本店、富山支店、高岡駅前支店に初めて設置される[15]
  • 1993年平成5年)11月8日 - 名古屋証券取引所市場第二部に上場[16]
  • 1998年(平成10年) - 本店店内を改装[12]
  • 1999年(平成11年)12月10日 - ホームページを開設する[17]
  • 2002年(平成14年)6月3日 - 北陸銀行とメール便を共同化[18]
  • 2012年(平成24年)
  • 2013年(平成25年)2月 - インドネシアの商業銀行「バンク ネガラ インドネシア」と業務提携[21]
  • 2014年(平成26年)
  • 2015年(平成27年)
  • 2019年令和元年)11月25日 - 高岡駅前東地区の下関町に本店を移転[24][25][26][27][28]
  • 2021年(令和3年)9月 - オペラ歌手・澤武紀行を起用したテレビコマーシャルを制作[29]
  • 2023年(令和5年)12月4日 - ローソン銀行の「即時口座決済サービス」に参加。これにより、ローソン銀行ATMで富山銀行の口座から「au PAY」にチャージができるようになる[30][31]

歴代頭取

氏名 期間 備考
1 米田元吉郎 1954年2月 - 1972年4月
2 米田寿吉 1972年5月23日[32] - 1993年5月
3 高柳卓三 1993年6月29日[16] - 2009年5月 日本銀行出身
4 齊藤栄吉 2009年6月 - 2020年5月19日 日本銀行出身
5 中沖雄 2019年5月20日 - 日本興業銀行出身

情報処理システム

かつてはNTTデータのSTAR-ACEを採用していたが、2012年(平成24年)5月から同社のSTELLA CUBEへ移行した[33][34]

自動機サービス

同行の通帳・キャッシュカードを同行ATM(他行幹事による共同CDは除く)にて入出金した場合は、時間外を含めて完全無料で利用できる(ただし振込の場合は、別途振込手数料が必要である)。また、2012年10月9日からは、金沢信用金庫のATMを利用した場合でも時間外も含めて無料となっている。法人カードが提携先で無料で利用できるのは、ゆうちょ銀行セブン銀行となっている。

ゆうちょ提携
  • 同行ATMは前述の通り富山県内にしか展開されていないことから、その利便性を図るため、同行のキャッシュカードを全国のゆうちょ銀行ATMでの利用の場合、利用可能な全時間帯(平日8:00 - 21:00と土曜・日曜・休日9:00 - 17:00)に入出金を行った場合も時間外を含めて手数料が徴収されない。
イオン銀行との提携
  • 全国のイオングループに設置のイオン銀行ATMでも出金可能で、平日8:45 - 18:00の間に限り手数料無料で利用できる(逆にイオン銀行のキャッシュカードを富山銀行ATMにて出金した場合も同様な手数料体系で利用できる)。
セブン銀行との提携

店舗

本店

旧富山銀行本店[36](旧高岡共立銀行本店)

1964年から2019年まで高岡市守山町の旧高岡共立銀行本店の建物に本店を置いており、「赤レンガの銀行」として市民より親しまれていた。

高岡駅前に総事業費約48億円を投じ建設を進めてきた新本店は、2019年11月25日から営業を開始した。新本店は地上8階建て、延床面積は6422㎡。西側壁面は夜間にLEDライトアップされる[37]

新本店の開業を機に窓口営業の終了時間を午後3時から同7時まで延長し、仕事帰りの人からの相談に対応している[37]。また事務系から審査部門までの幅広い部署にフリーアドレス制を新規に導入するなど、職場づくりにも新機軸を打ち出した[28]

支店

関連会社

  • 富山リース株式会社
  • 富山保証サービス株式会社

脚注

出典

  1. ^ 有価証券報告書内2021年3月期有価証券報告書 - 株式会社富山銀行 2021年6月30日
  2. ^ a b 北陸銀行調査部百年史編纂班編 『創業百年史』 北陸銀行、1978年3月。
  3. ^ 新規上場会社概要” (PDF). 株式会社東京証券取引所上場部 (2014年9月25日). 2014年10月28日閲覧。
  4. ^ 「富山銀行が東証1部に昇格」『北日本新聞』 2015年10月28日
  5. ^ 「富山銀行小杉支店移転オープン 県中央部の基幹店に」『北日本新聞』 2015年11月25日
  6. ^ 「金沢「営業所」に昇格へ 富山銀」『北日本新聞』 2015年11月12日
  7. ^ a b c d e f g 『富山銀行50年史』(2004年6月、株式会社富山銀行発行)103頁。
  8. ^ a b 『富山銀行50年史』(2004年6月、株式会社富山銀行発行)17 - 18頁。
  9. ^ 『富山銀行50年史』(2004年6月、株式会社富山銀行発行)17、52頁。
  10. ^ 『創業十年の回顧』 全国信用金庫連合会、1960年。
  11. ^ 富山銀行60年史(2015年(平成27年)2月、富山銀行発行)73ページ
  12. ^ a b 『富山銀行50年史』(2004年6月、株式会社富山銀行発行)52頁。
  13. ^ 『富山銀行50年史』(2004年6月、株式会社富山銀行発行)105頁。
  14. ^ 『富山銀行50年史』(2004年6月、株式会社富山銀行発行)75、108頁。
  15. ^ 『富山銀行50年史』(2004年6月、株式会社富山銀行発行)108頁。
  16. ^ a b 『富山銀行50年史』(2004年6月、株式会社富山銀行発行)112頁。
  17. ^ 『富山銀行50年史』(2004年6月、株式会社富山銀行発行)114頁。
  18. ^ 『富山銀行50年史』(2004年6月、株式会社富山銀行発行)115頁。
  19. ^ “金沢信金の22人地域貢献誓う 富山銀行入行式”. 北日本新聞 (北日本新聞社). (2012年9月30日)
  20. ^ “金沢信金、富山から撤退 3店を譲渡”. 北國新聞 (北國新聞社). (2011年9月17日)
  21. ^ “インドネシアの銀行と業務提携 富山銀”. 北日本新聞 (北日本新聞社). (2013年2月22日)
  22. ^ 東京駅前への「アフターサービス共同窓口」の設置について』(プレスリリース)株式会社富山銀行 株式会社百五銀行 株式会社京葉銀行 株式会社十六銀行 株式会社第三銀行 株式会社筑波銀行 株式会社長野銀行 株式会社名古屋銀行 日本ATM株式会社、2015年4月21日http://www.hyakugo.co.jp/news/img/20150421-1news.pdf2015年4月22日閲覧 
  23. ^ 「ファミマに銀行窓口、地銀8行 通帳再発行など」 『日本経済新聞電子版』2015年4月21日
  24. ^ 北日本新聞 2016年5月12日付1面『富山銀行本店 高岡駅前移転』より
  25. ^ “富山銀、本店を移転新築 19年春完成へ 築102年で老朽化”. 日本経済新聞. (2016年5月12日). https://www.nikkei.com/article/DGXLZO02182210R10C16A5LB0000/ 2016年5月28日閲覧。 {{cite news}}: CS1メンテナンス: 先頭の0を省略したymd形式の日付 (カテゴリ)
  26. ^ 『本店移転新築「発展への城」富山銀が地鎮祭』北日本新聞 2018年1月23日5面
  27. ^ 『コンサル強化 成長狙う 富山銀新本店オープン』北日本新聞 2019年11月26日6面
  28. ^ a b “富山銀行、新本店に移転 自行が「生き残るための城」”. 日本経済新聞. (2019年11月25日). https://www.nikkei.com/article/DGXMZO52574520V21C19A1LB0000/ 2020年1月11日閲覧。 
  29. ^ 『北日本新聞』2023年1月5日付9面全面広告『新春対談 原点は人とのつながり』より。
  30. ^ ローソン銀行の「即時口座決済サービス」への参加および「モバイル Suica」、「au PAY」、 「WebMoney プリペイドカード」への電子マネーチャージサービスの開始について”. 富山銀行. 2023年12月12日閲覧。
  31. ^ 富山銀行の即時口座決済サービス参加について”. ローソン銀行. 2023年12月12日閲覧。
  32. ^ 『富山銀行50年史』(2004年6月、株式会社富山銀行発行)106頁。
  33. ^ “富山銀、システム刷新やローン強化 収益向上へ3年計画”. 日本経済新聞. (2012年2月25日). https://www.nikkei.com/article/DGXNASJB2402U_U2A220C1LB0000/ 2014年4月30日閲覧。  {{cite news}}: CS1メンテナンス: 先頭の0を省略したymd形式の日付 (カテゴリ)
  34. ^ “NTTデータ基幹系共同センター「STELLA CUBE®」但馬銀行・富山銀行・長野銀行サービス開始”. 株式会社NTTデータ. (2012年5月7日). https://www.nttdata.com/jp/ja/news/release/2012/050700/ 2014年4月30日閲覧。  {{cite news}}: CS1メンテナンス: 先頭の0を省略したymd形式の日付 (カテゴリ)
  35. ^ 株式会社セブン銀行とのATM利用提携開始について - 富山銀行 ニュースリリース 2013年1月17日
  36. ^ 高岡市観光ポータルサイト たかおか道しるべ. “赤レンガの銀行(旧富山銀行本店)”. 公益社団法人高岡市観光協会 高岡市観光交流課. http://www.takaoka.or.jp/viewpoint/archives/871 2022年12月14日閲覧。 
  37. ^ a b 「新本店で営業開始 富山銀」『読売新聞』富山版 2019年11月26日

関連項目

外部リンク




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