定期運送の廃止
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/01 14:11 UTC 版)
2004年にホワイトマリンの利用者低下・燃料費高騰により山崎商事のスーパーマーケット事業の不採算悪化により実質的な債務超過状態が明るみとなり、ホワイトマリンの運航継続が懸念される事態となった。これは道路の整備によって沼津市や伊豆の国市方面の自動車での往来が容易になったこと、戸田の観光資源が夏期の海水浴やダイビング・釣りなどに偏りがちであり、失われた10年により企業の保養所が閉鎖されたことで観光客が減少したことが響いた格好となっている。 そこで静岡銀行のベンチャーキャピタル会社静銀キャピタルが、中小企業基盤整備機構と静岡県内の金融機関出資により組成された中小企業再生ファンド『パートナー』の支援で、静岡銀行の貸付債権の買い取り、取引金融機関の金利や債務の減免要請や不採算事業の撤退と資産売却、国民生活金融公庫による新規融資実行といった再生計画を行い、一度は経営危機を脱することに成功した。また、2005年頃より乗客の僅少が見込まれる場合には休航させ、系列会社である戸田交通のタクシーで土肥・戸田市街地から沼津港と沼津駅まで代行運送(航路運賃で利用可)を行うようになった。船舶検査による休航時も代行運送の扱いをしていた。 2011年11月16日に東日本大震災により利用客の大半を占めていた観光客の激減から2012年3月31日付けで航路を廃止することを発表。このときは廃止が撤回され、閑散期は一日2往復に減便し、補助金を含めても賄えない赤字は自助努力で補填する状態で継続された。 その後、2014年6月3日に補助金増額がなければ8月末日に路線廃止とする旨を沼津市へ通告。沼津市側は乗客の減少が続いていることを理由に増額を却下し、8月11日に沼津市議会総務経済委員会で公にされた。 定期航路廃止後は団体客のチャーターによる運航や戸田港でのクルージングのみ継続される予定である[要出典]。
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