完全主義・しつこさ・執念の遺伝子
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/11 10:18 UTC 版)
「安藤宏基」の記事における「完全主義・しつこさ・執念の遺伝子」の解説
宏基が附属池田小の頃、自宅裏の小屋で父の百福が早朝4時から深夜まで世界初のインスタントラーメン(チキンラーメン)の研究・開発に取り組んでおり、父の「おーい、手伝え」の呼びかけで家族総出で出荷。宏基も袋詰めを手伝っていた。 百福は「発明はひらめきから、ひらめきは執念から」の口癖通りの性格で、「完全主義者でした。大胆なのに細心さもあり、心配性。例えば、商品のロゴの字形でも納得するまで徹底的に考えていました」。この考え方は死ぬまで変わず、父子で幾度も衝突した。 宏基が東南アジアに工場を建設する計画の話をした際、95歳の百福は「広げ過ぎるな。うまくいかない」と言って議論となり、「俺がやめるか、お前がやめるか、どっちかだ」と怒り出した。その迫力に譲歩し、父とは違うと思っていた宏基だが、年を重ねて父と似た点があることに気づいた。「ブレークスルー(障害の壁を突き破ること)に対するしつこさは、知らず知らずに学んでいる。遺伝子として受け継いでいるんでしょうね」。 2015年に子会社「日清食品」の社長に就任した安藤徳隆(長男、日清食品ホールディングス代表取締役・副社長・最高執行責任者)が、好感度日本一も獲得し定評のあるテレビCMを「奇想天外」に過激化させた(カップヌードル「HUNGRY DAYS」「謎肉増量」)ことに、眉をひそめ「創業者(百福)なら絶対に許さないだろう」といつも言う。だが、徳隆は「祖父(百福)なら私たちのやっていることは理解してくれていると確信している」と言い返す。 そんな徳隆の挑戦を見守る宏基は「食の仕事は『聖職』。中途半端な気持ちで携わってはいけない。(百福から)そう教わったことを肝に銘じて毎日の仕事に取り組んでいます」。「しつこさの遺伝子」は脈々と受け継がれている。
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