妹・久美との関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/05 01:49 UTC 版)
17歳の時に交通事故で両親を亡くし、それ以来4歳下の妹の久美と二人で暮らしている。保護観察処分を受けたことがあり、本人の人をすぐには信用しない面と自己防衛本能の高さからくる愛想の無さもあり、職場で何か失敗があると(それが間柴の失敗でなくても)真っ先に解雇され職を転々としていた苦労人である。現在はボクシングをやりつつ運送会社で働いている。この運送会社の社長や仕事仲間は幸いにも間柴を理解してくれており、本人も徐々にではあるが心を開いている。 久美をただ一人の肉親として守ると決意している。「チャンピオンになれば金が入る」という理由でボクシングを始め、大学へ進学を志望する久美(大学の赤本を使っていたのを目撃した)の心情に気付きながらも、自分の経済力のなさに口惜しく思っていた。東日本新人王決勝戦までは久美のためにボクシングで体を削っている描写が多かったが、一歩にKO負けし、控え室で久美が寄り添っていた際にボクシングは贔屓無しの世界であること、「やめられねえ」と発言していることから、今は久美のためだけでなく、心からボクシングを愛しているようである。 一方で久美に関しては溺愛が過ぎる面があり、一歩と久美が相思相愛ということには気付いているが、自分を負かした一歩をどうしても認められず仲を裂こうと躍起であり、一歩と久美の関係にとって最大の障害となっている。二人のデート時には頼みもしないのに常にストーカーの如く付いてくる、一歩との電話を妨害するためにフリッカージャブを使って電話を奪うなど、妹関係となると試合とは打って変わってコミカルな描写が多い。 久美からも最大限の親愛と感謝を受けているが、久美が一歩と上手くいかず癇癪を起こしているときは、弁当を買いに行かされたり、いわれのない暴行を受けたりもする。 無愛想であまり他人に心を開かないが、鴨川ジムの板垣学とは牧野対策の押しかけスパーリング以来、お互い裕福ではない家柄であることや、モテる妹を持つ兄という共通項も手伝って妙に馬が合う仲。間柴もまた板垣の自分を怖がらずに堂々と意見を言うところや、スパーリングで拳を交えたことで純粋にボクサーとしての素質を高く評価し、時には板垣の紹介する店で一緒に洋服を買いに行ったりもしている。板垣から「久美さんをあまり縛らないほうがよい」とアドバイスされて以降、板垣経由で一歩と久美の様子を把握しているかこともあり、久美を少しずつ放任している節もある。一歩を毛嫌いしているが、最近[いつ?]では(自分がいないと思って)自室でキス寸前まで接近した一歩と久美に対して、逆上するどころか一歩をからかう余裕をみせたり、「妹を紹介しろ」と冷やかす千堂武士に対して、「久美は幕之内と付き合っている」と言おうとして慌てて口ごもるなど、半ば二人の仲を公認しているようである。一歩と久美が自宅で作った料理を食べたり一歩の「母親のために無事に帰って来る」という発言とは裏腹のヴォルグの世界戦直後、千堂とのスパーリングで傷だらけの姿の一歩に真摯に苦言を呈するなど一歩に対しての態度も少しずつ軟化はしている。ホアン・ガルシア戦で絶望の淵に立たされ、ラフファイトに転じようとするが、それを察した一歩が声援を浴びせることで正気に戻り、一歩の実力を漸く認めた(しかし妹と一歩が親しげにしていた際、一歩に公衆の面前で小言を言っていたことから未だに妹の将来の伴侶としては認めていない模様)。
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