奇行の数々
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/03 21:39 UTC 版)
ワッデルは現在でいう発達障害、あるいは自閉症の症状があったのではないかといわれており、その奇妙な行いの数々でも知られている。彼は酒だけでなく消防車や釣り、ホラ話などが好きだった。また試合中に消防車のサイレンの音を聞いて、球場を飛び出して消火活動を手伝ったり、シーズンオフにはワニとレスリングをしたこともあった。先発を言い渡された試合のことを、他の事に熱中して忘れてしまうことも何度かあったそうで、例えば釣りに熱中して試合のことを忘れてしまい、試合開始直前に観客をかき分けてグラウンドに飛び降りたとか、先発する試合の前に見ていた少年野球に参加してしまい、やはり試合に遅れそうになった、といったエピソードが残っている。有名な話として、アスレチックスとワッデルとの契約では、「ベッドで動物ビスケットを食べない」という条項が入れられていた。お菓子の好きだったワッデルが、相部屋のベッドをビスケットで散らかし、部屋をともにする選手からの苦情があったためである。また、試合が始まって早々に姿を消したこともある。町の子供たちと試合をすっぽかしてビー玉で遊んでいるところを見つかって連れ戻され、被安打わずか3本で完封勝利をあげた。 酒好きだった彼はアルコール使用障害の症状があり、ボーナスを全て酒に使ってしまうほどの不摂生ぶりだった。酔っ払って喧嘩をしてしまうこともあった。監督のコニー・マックは、彼を懲らしめるために大芝居を打つことに決めた。警察に協力してもらって彼を逮捕させたのである。そして、警官が判事に成りすまして偽物の裁判を行ったのだ。マックはわざわざ体中を包帯で巻いた被害者まで用意し、偽判事は「今回は罰金刑だが、次に同じことをしたら監獄行きだ」と脅した。これに懲りたワッデルは、その年19連勝した。
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