大魔神逆襲
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1966年12月10日公開。シリーズ最終作は「女と男はつまらない。子供好きだから子供でやりたい」という森一生監督によって子供たちが主役に据えられ、少年の純真な信仰心が大魔神を動かす。 森監督は冬休み前での封切り公開について、冬休みが始まるころに上映をやめるという興行に納得できず、「なぜ子供に観せないのか」と本社に文句を入れたという。本作の製作費は1億円弱、興行では併映なしの2番館上映となり、配収も赤字で、奥田久司によれば「4作目の企画もあったが、これで一気に意欲が衰えた」という。 魔神は本作では雪の魔神として雪の中から現れ、最後には粉雪となって消えていく。雪から現れるシーンは、13時間を費やして撮られた。本作で初めて、魔神の使いとして大鷹が登場する。この鷹は関西の鷹匠の橋本忠造の所有していた2羽を使い、1か月断食させて演技を着けやすくしてから撮影した。また、魔神が腰に帯びた宝剣を初めて抜いた作品でもある。ラストで雪と化す魔神は、ソフトクリームの原料の粉を用いた。渡辺善夫による作画合成では、画面を絵で実写を挟む3面合成という高度な技法が使われている。 雪山のロケは立山で行われたが、撮影済みのフィルムの2000フィートに現像時のミスで傷が付いてしまい、急遽再度のロケを行っている。枯れ木の並ぶ山中のロケは、大台ケ原で行われた。 本作は、社団法人・映画輸出振興協会による輸出映画産業振興金融措置の融資を受け、製作された映画でもある。
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