大蛇山祇園六山(順不同)
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「おおむた『大蛇山』まつり」の記事における「大蛇山祇園六山(順不同)」の解説
三池本町祇園宮(三池祇園) 雲龍の彫刻の山車(御前山)が特徴的な三池本町の御前山は、島原の乱の軍功のご祝儀として旧柳河藩から贈られたと伝えられ、歴史の重みを感じさせる重厚な造りで、豪華絢爛である。 囃子(樂)は上り樂と下り樂があり出兵時の軍樂だったと云われている。大蛇の顔は黒、緑、朱の3色で塗られ、こぶが3つあるのが特徴。雄の大蛇である。 三池藩大蛇山三池新町彌剣神社(三池祇園) 昇天龍や金の蹄を持った謎の動物など見事な彫刻が施された山車と意匠を凝らした大蛇が特徴。三池藩主から下賜されたこの山車は、御前山の愛称で親しまれており、古くは1674年(延宝2年)に、現在使用中の山車は1852年(嘉永5年)に賜ったと伝えられる。大蛇の顔はこぶが1つで緑を基調とした配色が特徴。三池本町山に対してこちらの大蛇は雌である。 本宮彌劔神社(大牟田祇園) 彌劔神社は現在の京都八坂神社に氏子衆が直接訪ねて分祀された神社。大牟田祇園・諏訪祇園の本宮でもある。祭りは当初、旧暦6月13日・14日に五穀豊穰、疫病、火災、洪水、早魃、魔除けとしてはじめられた。大牟田祇園での大蛇山と、囃子「じゃじゃりこじゃん」の発祥である。 諏訪神社(諏訪祇園) 諏訪山の大蛇は、荒々しさを特徴とした男大蛇と呼ばれ、首を大きく左右に振りながら練り歩く。諏訪神社の境内に本宮彌劔神社より分祠された八剣神社がある。数年に一度(最近では平成29年、大牟田市政100周年を記念して)白色の大蛇を製作している。 大牟田神社第二区祇園(大牟田祇園) 古くは銀座住吉山と呼ばれる大牟田神社第二区祇園山は、宝珠を大蛇の口の中に持つのが特徴。これまで大阪御堂筋パレードや博多どんたくなどに山車を出場させた山である。古来よりの黒・朱・青緑の三色にこだわって平成10年から大蛇を自主製作している。山車の後方を囃子に合わせて踊る女神輿を初めて取り入れた山である。 第三区祇園八劔神社(大牟田祇園) 本宮彌劔神社より分祠された。大蛇山は昭和初期からはじめられ、第三区祇園の名で呼ばれている。大蛇の製作は昭和57年から自主製作されている。三池新町山から伝授された技術、製法に新しい技術を加えながら研鑽を重ねており、緑の配色が基調。平成3年から区切りの年に(最近では平成29年、大牟田市政100周年を記念して)金色を基調とした大蛇を製作している。
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