大竹七段(モデルは木谷實)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/04 09:58 UTC 版)
「名人 (小説)」の記事における「大竹七段(モデルは木谷實)」の解説
30歳。囲碁の棋士。秀哉名人の引退碁の相手。内弟子の少年少女数人を含めた16人家族。体重十六貫。五段当時に23歳で結婚し、三人の子供がいる。長女は6歳、次女は4歳、長男は8ヶ月の桃太郎のような赤ん坊。
※この「大竹七段(モデルは木谷實)」の解説は、「名人 (小説)」の解説の一部です。
「大竹七段(モデルは木谷實)」を含む「名人 (小説)」の記事については、「名人 (小説)」の概要を参照ください。
大竹七段
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/04 09:58 UTC 版)
この小説では、主人公の「私(浦上)」(川端康成)以外、ほぼ全員が実名で登場しているが、対局者の木谷だけ「大竹七段」と名前を変えられている。理由について川端は『呉清源棋談・名人』の「あとがき」で、次のように述べている。 「名人」は題名が示す通り主になつた。相手の大竹七段は従である。作中、大竹七段と日日新聞の囲碁記者だけは仮名にした。大竹七段が木谷實七段(当時)なのはまぎれもない。名人を本名として相手の木谷七段は仮名としたのも、他意あつてのことではないが、この小説が作中の対局を必然に虚構して、迷惑をおよぼすだらうといふ気持から、書きはじめた時に、故人の名人は本名のままにしたけれども、木谷七段は仮名を用い、その後これにしたがつたまでである。 — 川端康成「あとがき」(『呉清源棋談・名人』) ただし、大竹七段のモデルとなった木谷は、小説的技巧により冷たい人物として描かれたことに対し、(仮名を用いられたとはいえ)憤慨していたという弟子たちの証言がある。 木谷実の弟子に大竹英雄がいるが、これは偶然である。このためある川端の研究者が「名人の対戦相手がまだ生存している」と聞いて、大竹の元を訪れてきたというエピソードがある。大竹英雄は、なぜ木谷の仮名を「大竹」としたのか真意を尋ねるべく、川端と食事会を設ける約束をしていたが、その直前に川端が自死したため、これは実現しなかった。なお大竹英雄は、木谷の死去1ヶ月前にタイトル制の名人の座に就いている。
※この「大竹七段」の解説は、「名人 (小説)」の解説の一部です。
「大竹七段」を含む「名人 (小説)」の記事については、「名人 (小説)」の概要を参照ください。
- 大竹七段のページへのリンク