外形と用途
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/27 02:42 UTC 版)
コイン型(ボタン型、半導体メモリのバックアップ用途など、80〜90年代のROMカートリッジ形式のゲームソフトで特に多く使われた。)コイン型に端子を付けたもの(機器内蔵用) 円筒形(単1形〜単5形と同形状のものが存在するが電圧は異なることが多い)円筒形を複数個並べた形状のもの(カメラ用リチウム電池など) 円筒形で負極にピンを付けたもの(電気浮き用) 円筒形で端子をつけたもの(機器内蔵用) ペーパー形(厚さ1㎜以下の紙のように薄いリチウム電池。カード型電子デバイスやポラロイドカメラのフィルムカートリッジ内などに組み込まれる) 積層形(内部で複数個のコイン形ないし円筒形リチウム電池を接続している)006P形(3個直列9Vで電圧の互換性がある) NC706形(FDK製。フラッシュガン、測定器に用いられた015電池と同形状。ただしマンガン電池の015電池が22.5Vなのに対し24Vとやや電圧が高い) コイン型リチウム電池製品の外形形状は、例えば直径が20mmで高さが3.2mmであることを示す"CR2032"などのように、6桁の型番の規格名で表される。コイン型の電池としては、リチウム電池だけ正極と負極の配置が他の電池とは逆になっており、取り囲む側が正極である。 コイン形など小型のものはあまり一時的に大電流を必要としないが長期間無交換が好まれる多様な電源として用いられ、主な用途は、リモコン、時計、電子メータといった各種の小型電子機器や、LEDキーホルダーや電気浮きなどの電源にも利用される。住宅用火災警報器でも、10年間電池を取り替えることなく安定した電源として使えるリチウム電池が用いられている。 円筒形など大型のものは高い電圧と大電流を流すことができるため古くはフィルムカメラの駆動用として用いられた。2015年現在はLEDライトを中心に様々な小型機器の電源として使われるほか、航空宇宙分野など産業、軍用としても幅広く利用されている。2015年現在、家電量販店等で単3形、単4形で一般的な乾電池と同じ1.5V(初期電圧は1.7V)のリチウム電池が販売されており小型電子端末の乾電池式充電器の電源として利用されている他、長期間保存できアルカリマンガン乾電池と比較して軽く、幅広い温度域で使用できることから防災用備蓄電池としても利用されている。但し初期電圧が1.7Vあることから豆電球式の懐中電灯では電球の耐電圧などの対応が必要である。
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