塞翁が馬
読み方:さいおうがうま
塞翁が馬(さいおうがうま)とは、幸せも不幸も人間の期待した通りにはならず、何が禍(わざわい)となり何が福となるか分からないことを説明した故事成語である。
国境近くのとりで(塞)に住んでいた老人(翁)は、ある日、飼っていた馬に逃げられてしまった。近所の人たちが慰めると「これは幸運なことである」と翁は話をした。すると、その逃げた馬がやがて立派な馬を連れて帰ってきたので、「本当に幸せなことになりましたね」と周囲の人たちが話すと、今度は「これは不幸なことである」と翁は返事をした。実際、その馬に乗っていた翁の息子が、落馬して怪我をしてしまったのである。その不幸を同情していると、今度は戦争が始まり、怪我をしていた息子は兵隊に取られることがなく助かったという物語。
この物語から、何が幸せで、何が不幸なことにつながるかは分からないということを教訓として伝えている。
【歴史】前漢(紀元前206-8年)の頃、淮南王劉安が学者を集めた編纂させた思想書『淮南子(えなんじ)』に収録された話。
【語源・由来】「塞」とは「砦(さい)」と同じ意味、読み方。とりで。国境の小城など、外部からの侵入を防ぐためのもの。「翁」とは「おう」と読み、「おきな」と同じ意味を持つ。老人の男性のこと。「塞翁が馬」とは、「砦の近くに住んでいたおじいさんが飼っていた馬」という意味になる。「塞翁が馬」で故事成語となっているが、「人間万事塞翁が馬」と書いて、特に人生においては何が禍福か分からないということを強調して伝える場合もある。
【用例】「予定していた電車に乗り遅れてしまったが、おかげで、次の列車で有名な歌手と席が隣り合わせになったんだ。遅れた結果、あの人と一緒の電車になれるだなんて、塞翁が馬だね」
【他の故事成語】「雨降って地固まる」は、喧嘩など揉めてしまった後には逆に良い結果が訪れるということのたとえ。また、「一寸先は闇」は、先ほどまで喜んでいたのに突然事故に遭遇してしまうなど、ほんの少し未来のことでも想像することができないことのたとえである。
塞翁が馬(さいおうがうま)とは、幸せも不幸も人間の期待した通りにはならず、何が禍(わざわい)となり何が福となるか分からないことを説明した故事成語である。
国境近くのとりで(塞)に住んでいた老人(翁)は、ある日、飼っていた馬に逃げられてしまった。近所の人たちが慰めると「これは幸運なことである」と翁は話をした。すると、その逃げた馬がやがて立派な馬を連れて帰ってきたので、「本当に幸せなことになりましたね」と周囲の人たちが話すと、今度は「これは不幸なことである」と翁は返事をした。実際、その馬に乗っていた翁の息子が、落馬して怪我をしてしまったのである。その不幸を同情していると、今度は戦争が始まり、怪我をしていた息子は兵隊に取られることがなく助かったという物語。
この物語から、何が幸せで、何が不幸なことにつながるかは分からないということを教訓として伝えている。
【歴史】前漢(紀元前206-8年)の頃、淮南王劉安が学者を集めた編纂させた思想書『淮南子(えなんじ)』に収録された話。
【語源・由来】「塞」とは「砦(さい)」と同じ意味、読み方。とりで。国境の小城など、外部からの侵入を防ぐためのもの。「翁」とは「おう」と読み、「おきな」と同じ意味を持つ。老人の男性のこと。「塞翁が馬」とは、「砦の近くに住んでいたおじいさんが飼っていた馬」という意味になる。「塞翁が馬」で故事成語となっているが、「人間万事塞翁が馬」と書いて、特に人生においては何が禍福か分からないということを強調して伝える場合もある。
【用例】「予定していた電車に乗り遅れてしまったが、おかげで、次の列車で有名な歌手と席が隣り合わせになったんだ。遅れた結果、あの人と一緒の電車になれるだなんて、塞翁が馬だね」
【他の故事成語】「雨降って地固まる」は、喧嘩など揉めてしまった後には逆に良い結果が訪れるということのたとえ。また、「一寸先は闇」は、先ほどまで喜んでいたのに突然事故に遭遇してしまうなど、ほんの少し未来のことでも想像することができないことのたとえである。
人間万事塞翁が馬
塞翁が馬と同じ種類の言葉
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