坩堝の電圧とは? わかりやすく解説

坩堝の電圧

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/06 21:55 UTC 版)

坩堝の電圧
くるりスタジオ・アルバム
リリース
録音 韓国
日本
ジャンル J-POP
時間
レーベル SPEEDSTAR RECORDS
プロデュース くるり
チャート最高順位
くるり アルバム 年表
ベスト オブ くるり -TOWER OF MUSIC LOVER 2-
2011年
坩堝の電圧
(2012年)
THE PIER
(2014年)
『坩堝の電圧』収録のシングル
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坩堝の電圧』(るつぼのぼるつ) は、くるりの10枚目のオリジナル・アルバム2012年9月19日SPEEDSTAR RECORDSから発売された。      

概要

オリジナルアルバムとしては前作『言葉にならない、笑顔を見せてくれよ』より2年ぶりのアルバム。吉田省念、ファンファン加入後初のアルバムとなった。

収録曲は全19曲とくるりのオリジナルアルバム史上最多収録曲数、最長収録時間である。またくるり史上初めて、メンバー全員がメインボーカルを担当する楽曲が収録されている。 2012年2月から韓国・日本にてレコーディングが行われた。その間に行われたツアーにて、本作収録曲が先行披露された。

本作はCD+DVD+写真集の初回盤A、CD+DVDの初回盤B、CDのみの通常盤3形態での発売となった。くるりの作品で3形態以上での作品発表は初めてである。初回盤Aには、写真家・奥山由之によるツアー密着の写真集「電圧の坩堝(ぼるつのるつぼ)」(全120P)が付いている。また、DVDには先行シングル「everybody feels the same」、本作リードトラックである「chili pepper japonês」のPVが収録されている。

発売に際し、公式サイトの岸田日記では、岸田による全曲解説が行われた。

収録曲

全作詞・作曲:岸田繁(特記以外)

  1. white out (heavy metal) ホワイト・アウト (4:24)
    (作曲:くるり)
  2. chili pepper japonês チリペッパー・ヤポネス (1:19)
    (作曲:くるり)
    本作のリードトラック。PVが制作された。PVにはテレビ朝日系『タモリ倶楽部』の1コーナー「空耳アワー」のVTRでおなじみの及川達郎有田久徳、中山裕介、野田美弘が出演している。
    くるり史上最速BPMの楽曲である。
  3. everybody feels the same フィール・ザ・セイム (3:45)
    (作詞:くるり)
    先行シングル曲。
  4. taurus タウラス (3:37)
    (作曲:岸田繁・ファンファン)
  5. pluto プルートゥ (0:57)
    (作曲:くるり)
    次曲の中で使われているいくつかのトラックを逆再生したものに、オーバーダブとエフェクトを施したもの[1]
  6. crab,reactor,future 蟹と原子炉の未来 (2:56)
    (作曲:岸田繁・吉田省念)
  7. dog ドッグ (3:34)
    (作詞・作曲:吉田省念)
    吉田の手による楽曲。リードボーカルも吉田が担当している。
  8. soma 相馬 (4:49)
  9. o.A.o 咲く花は夢のよう (5:05)
    (作曲:くるり)
    先行シングル『everybody feels the same』カップリング曲。大鵬薬品「チオビタドリンク」CMソング。
  10. argentina アルゼンチン (4:54)
    岸田曰く「今作の中でも、随一のふざけた曲」[2]。歌詞が完成した時点で「ふざけよう」というコンセプトが決定したという。
    冒頭のナレーションはファンファンが担当。標準語アクセントがうまくいかず何度もやり直した。
  11. falling フォーリング (2:38)
    (作曲:岸田繁・吉田省念)
  12. dancing shoes ダンシング・シューズ (2:32)
    サポートドラマーのあらきゆうこの、「マイナー・キーで速い曲がやりたい」というリクエストに応える形で作られた楽曲[3]
  13. china dress 私を見つけた (2:53)
    (作詞:沈静)
    北京語詞の楽曲。本作中最も古い楽曲で、2004年には既に存在していた。当初はダンスナンバーであったが、オリエンタルなメロディーなので中国語の歌詞を乗せようと、北京のバンド友達に作詞を依頼したという[3]
    メインボーカルはファンファンが担当。彼女が大学時代に中国語を履修していたことからボーカルをとることに。
  14. my sunrise マイ・サンライズ (3:36)
    先行シングル「everybody feels the same」カップリング曲
  15. bumblebee バンブルビー (3:52)
    (作曲:くるり)
    タイトルの「バンブルビー」とはクマバチの意味。
  16. jumbo ジャンボ (4:20)
    (作詞・作曲:佐藤征史
    佐藤の手による楽曲。メインボーカル・ギターソロも佐藤が担当している。
  17. 沈丁花 (5:23)
  18. のぞみ1号 (4:20)
  19. glory days グローリー・デイズ (7:24)
    本作のリードトラックの1曲で、PVが制作されている。PVは「ばらの花」と同じロケ地である、福島県いわき市薄磯海岸にて撮影された。
    終盤に「everybody feels the same」「ばらの花」「ロックンロール」「東京」の一節が歌われている。

演奏

  • 岸田繁
    • Lead Vocal (#1-6.8-12.14.15.17.18.19)
    • Harmony (#1.3-7.9.10.11.12.14.15.16)
    • Guitar (#1.2.4-12.14.15.17.18.19)
    • Effects (#1.5.11.15)
    • Rhythm Guitar (#3)
    • Bouzouki (#4.6.10.14)
    • Percussion (#5)
    • Handclap (#6.10)
    • Organ (#9.16)
    • Hapi Drum (#9)
    • Cowbell (#11)
    • Tambourine (#15)
    • Programming (#16)
    • Blues Harp (#19)
  • 佐藤征史
    • Bass Guitar (#1-7.9.10.11.12.14.15.16.19)
    • Background Vocal (#2.3.15.19)
    • Crab Sound & Harmony (#5.6)
    • Percussion (#5.7.16)
    • Handclap (#6.10)
    • Fretless Bass (#8.18)
    • Lead Vocal & Lead Guitar (#16)
  • 吉田省念
    • Guitar (#1.2.5.6.7.9.11.14.16)
    • Cello (#1.2.4.5.6.9.10.14.17.18.19)
    • Background Vocal (#1.2.3.9.11.15.19)
    • Lead Guitar (#3.8.10.12.15.19)
    • Percussion (#5)
    • Harmony (#5.6.10.16)
    • Handclap (#6.10)
    • Lead Vocal (#7)
    • Banjo (#10.14)
  • ファンファン
    • Horn Section (#1.5.6.15.19)
    • Background Vocal (#1.2.3.4.9.12.14.15.19)
    • Trumpet Solo (#2.3.4.7.8.10.11.14.16)
    • Piano (#4.9)
    • Percussion (#5)
    • Handclap (#6.10)
    • Announcement & Harmony (#10)
    • Screaming (#11)
    • Diva (#13)
  • あらきゆうこ
    • Drums (#1-12.14.15.16.19)
    • Percussion (#1.2.8.10.11.14)
    • Background Vocal (#3)
    • Tambourine (#6)
  • BOBO
    • Percussion (#1.4.9.19)
    • Tambourine (#3.12)
    • Background Vocal (#3.15)
    • Harmony & Handclap (#10)
  • 堀江博久
    • Organ (#3.10.19)
    • Piano (#7.8.13.18)
    • Clavinet (#15)
  • 小山田壮平藤原寛 (andymori)、宮崎洋一、前田洋介、古賀健一、土岐彩香、BEAK HEE SUNG, KIM SANG HYUK, KEON SUN WOOK, JUNG YOUNG EUN, HWANG HO YOUNG, VATA:Background Vocal (#3)
  • 高田漣:Pedal Steel (#8)

出典

  1. ^ 岸田日記 2012年9月7日分
  2. ^ 岸田日記 2012年9月13日分
  3. ^ a b 岸田日記 2012年9月14日分

外部リンク


坩堝の電圧(2012年)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 15:42 UTC 版)

「くるり」の記事における「坩堝の電圧(2012年)」の解説

2012年春には、石川さゆりからの依頼受けて岸田書き下ろした新曲石巻復興節」をレコーディング細野晴臣演奏参加)。3月12日石巻市内の提携ショップ、及びオンラインでの販売開始した。それに先立ち、サポートドラマーにあらきゆうこ迎えニューアルバムのレコーディング2月末から韓国スタート帰国後もレコーディング続けられ録音され新曲いち早く5月28日ら行われたくるりワンマンライブツアー2012Clear Water Japones~で披露された。8月1日には、発売一週間延期となっていた先行シングルeverybody feels the same』がリリースジャケットは、シングルとしては2004年の『ロックンロール以来となる、メンバー全員顔を見せるデザインとなったまた、その前日には、実に2004年以来となるフリーライブQURULI FREE LIVE at YOYOGI 2012everybody feels the same~」が開催された。これらのレコーディングをまとめた、19入りのニューアルバム『坩堝の電圧』を9月19日発売。また11月1日からは、くるりワンマンライブツアー2012国民性欲第一~も実施された。

※この「坩堝の電圧(2012年)」の解説は、「くるり」の解説の一部です。
「坩堝の電圧(2012年)」を含む「くるり」の記事については、「くるり」の概要を参照ください。

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