地下1階ライブラリープラザ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/10 01:08 UTC 版)
「東京大学総合図書館」の記事における「地下1階ライブラリープラザ」の解説
この空間は、学生や教職員の誰もが利用できる全学的なアクティブ・ラーニングの場として計画されたものである。議論を伴うグループワークや、トークセッションなどの利用が想定されている。 空間はおおよそ円形の平面となっていて、東西の両側に出入口が設けられている。これらの入口は、法学部4号館と文学部3号館の地下にある図書室に面して設けられたサンクンガーデンに接している。室内中央の上部は、ガラスの張られたトップライトとなっているが、この直上に噴水がある。この噴水は、水が出る機能を廃してモニュメントとして相輪塔のみを残すことも検討されたが、関東大震災で焼失した図書館の復興において防火水槽としての役割も与えられて造られたものであるため、その経緯の歴史性を尊重して、浅く水を張って噴水としての機能を存続することとされた。このため、ライブラリープラザには水面を通してゆらぎのある自然光が差し込むようになっている。トップライトはアクリルパネルと網入りガラスの二重構造とすることで、止水性を確保している。またロールスクリーンが設置されていて、必要に応じて開閉される。このトップライトの周囲の天井には、岐阜県東白川村の天然杉を利用したルーバーが同心円状に配置されている。この木製ルーバーは、照明の器具を隠して光が直接目に入るのを防ぎ、ルーバーに反射して均一な明るさを確保するとともに、天井に設置される吸音材とともに反響を防止する機能もある。 ライブラリープラザは2017年(平成27年)7月に、耐震改修工事を行う本館の閲覧席の代替スペースとして仮オープンした。このときは本館の閲覧室で使われていた閲覧席を再利用していた。2018年10月には本来のアクティブラーニングの場としてリニューアルオープンを果たし、これに伴って設置されていた閲覧机や椅子を一新し、可動性があって柔軟に利用できるものに取り換えた。以降、能動的な学習空間として運用されている。
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