地下2-4階自動書庫
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/10 01:08 UTC 版)
「東京大学総合図書館」の記事における「地下2-4階自動書庫」の解説
約300万冊の書籍を収容可能な自動化書庫として設計された空間である。各階は、それぞれ約10メートルほどの高さがある。 書庫という機能を地下に実現することから、止水の面では万全の対策が施され、先述した躯体壁や止水鋼板に加えて、躯体碧の内側には1,200mm幅のバッファゾーンが設けられて、万が一躯体壁の内側への浸水が起こった場合でもバッファゾーンまでで浸水を食い止めて、地下から排水を行う計画となっている。 これらの空間には、日本ファイリング株式会社の自動書庫が設置されている。資料はコンテナに収められて収容されるが、この数はA5サイズ25,184個、B5サイズ25,032個、A4サイズ9,516個、フリーサイズ(A4以上)3,000個となっている。本館の地下1階と1階に出納ステーションが設けられ、図書館の館内で出庫の指示が出された資料を載せたコンテナは、クレーン等によってこれらのステーションに運ばれる。図書館員がコンテナから出庫要求が出された資料を取り出し、利用者はカウンターで図書館員から目的の資料を受け取ることとなる。コンテナを取り出すスタッカークレーンは13台、垂直搬送機は3台が備えられている。 現在では製本雑誌、利用頻度が少ない開架図書、状態の良い書庫の図書、学位論文が収められる運用となっている。300万冊という収容冊数の計画は、人文社会系資料の今後30年間の増加に対応したものとなっている。
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