国際列車を含む長距離列車用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/11 23:15 UTC 版)
「交直流電車」の記事における「国際列車を含む長距離列車用」の解説
ドイツ鉄道 ICE 3M/3MF 406形電車ドイツでは、ドイツ鉄道 (DB) の架空電車線方式路線は交流電化だが、隣国のベルギー・オランダの在来線は直流電化であるため、これらの国への直通運転に充当される。ベルギーやフランスの高速新線も走行するため、4電源対応(同型であるオランダ鉄道4650形も同様)である。 フランス国鉄 TGV Sud-Est フランス国鉄 TGV Atlantique フランス国鉄 TGV Duplex フランス国鉄 フランス国鉄TGV Duplex Dasye フランス国鉄 TGV postal2電源対応の交直両用電車。フランスでは、パリ以南のフランス国鉄 (SNCF) 在来線は直流電化が多いが、後に電化されたパリ以北・国内東部・ブルターニュ地域圏、プロヴァンス=アルプ=コート・ダジュール地域圏のマルセイユ以東、ローヌ=アルプ地域圏の一部と、TGV用の高速新線LGVは交流電化となっている。Sud-Est編成の一部はスイス連邦鉄道に直通可能とするため3電源対応である。 フランス国鉄 TGV Réseau フランス国鉄 TGV Réseau DuplexRéseau編成のうち、編成番号500番台は2電源対応であるが、編成番号4500番台は直流電化のベルギー在来線やイタリア在来線へ直通可能とするため、3電源対応である。Réseau Duplex編成はRéseau編成として新製された動力車とダブルデッカー客車で組成されているが、2電源対応と3電源対応の双方が存在する。 フランス国鉄 TGV POSドイツ・スイスへ直通可能とするため、3電源対応。 タリス PBAフランスから直流電化のベルギー・オランダ在来線、またはベルギー・オランダからパリ以南へ直通可能とするため、3電源対応。 タリス PBKAベルギー・オランダに加えドイツへも直通可能とするため、4電源対応。 イギリス国鉄373形電車(ユーロスター)イギリスではロンドン南部の在来線が第三軌条方式直流電化だが、北部在来線と高速新線は架空電車線方式交流電化となっている。運行開始当初はイギリス国内の高速新線が未開業であったことと、ベルギーへ直通するため、3電源対応の交直両用電車となっている。一部編成はパリ以南の在来線へ直通可能とするため、4電源対応である。 カレリアントレインズSm6電車 スイス連邦鉄道 RAe TEEII形電車フランス・イタリア・ドイツ・ルクセンブルクへ直通するTEEに充当するため、4電源対応の交直両用電車となっていた。 イタリア国鉄・スイス連邦鉄道ETR470電車 イタリア国鉄・スイス連邦鉄道ETR610電車、RABe503電車ドイツ・スイス・イタリアの三国を直通運転するため2電源対応となっている。 イタリア国鉄ETR480電車 イタリア国鉄ETR500電車 イタリア国鉄ETR485電車 イタリア国鉄ETR400電車イタリアでは、在来線とTAVのうちフィレンツェ=ローマ高速鉄道線は直流電化である。しかしその後開業したTAVが交流電化であることと、既存のTAVも高速化のため交流電化に切り替える予定があることから、ユーロスター・イタリアの車両はETR480とETR500の初期に製造された直流専用のものを除き、2電源対応である。直流専用のETR480の一部は、交流25,000V 50Hz対応に改造されETR485となった。またETR500のうち、フランス・リヨン直通に使用されていた一部編成は、直流1,500V区間も走行可能な3電源対応である。 レンフェ100系 (S100) レンフェ101系 (S101)スペイン・レンフェ (Renfe) の高速新線 (AVE) は標準軌で交流電化、在来線は広軌で直流電化となっている。S100電車は高速新線のみを、S101電車は在来線のみを走行するがともに交直両用電車である。 レンフェ120系電車 (Alvia S120) レンフェ130系 (Talgo250 S130)高速新線と在来線を直通運転するため、2電源対応の交直両用軌間可変電車となっている。 チェコ鉄道680系電車チェコは直流電化が主流だが、交流電化区間であるオーストリアやスロバキアへ直通するため、3電源対応の交直両用電車となっている。
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